県峡東農務事務所(小沢和茂所長)は、平成22年度の主要事業概要をまとめた。
今年度当初予算に25億4480万円を計上し、畑地帯総合整備を中心とした事業を進める。同整備費は11地区で総額約17億934万円を盛り込んだ。
このうち主要工事は、笛吹川左岸地区の幹線道路整備事業。笛吹市八代町北地内(県道藤垈石和線)を起点とし、同市御坂町国衙地内(「みさかの湯」前の市道へ接続)を終点までの間、延長L1300m、W9・75m(歩道3m含む)を新設する。総事業費は用地買収補償を含めて約30億円。
21年度に詳細設計を委託し、22年度は用地買収補償及び一部工事に着手、23〜24年度工事を実施、25年度に舗装、安全施設工事を行い、完成となる。
事務所によると、同幹線道路の地区内は、アスファルト舗装されているが、南北を通る道路は所々途絶えているのが現状。このため、県道や主要地方道への接続が難しい。道路幅員も2・5〜3・5mと狭小な路線も多く、農作業車と運搬車とのすれ違いが円滑に行かず、生産資材の搬入、収穫物の運搬に支障をきたしているという。道路整備をしていくことで、有数の果樹生産地であり、農産物等の流通合理化等を図る、農道整備を行い、果樹農業の維持、発展させていく方針。
事業概要は次のとおり。
◆畑地帯総合整備事業
【継続事業】
▽大野寺地区(農道)=笛吹市御坂町で4000万円
▽寺尾地区(農道)=笛吹市境川町で6000万円
▽一宮北部地区(農道、用排水路)=笛吹市一宮町で1億4000万円
▽牧丘東部地区(用排水路)=山梨市牧丘町で5100万円
▽玉宮地区(農道、用排水路、区画整理)=甲州市塩山で3億7834万円
▽春日居第一地区(農道、区画整理)=笛吹市春日居町で1億4000万円
▽笛吹川左岸地区(農道、区画整理)=笛吹市御坂町で3億5000万円
▽日川右岸地区(農道、区画整理)=甲州市勝沼町で3億5000万円
【新規地区】
▽上栗原地区=山梨市
・事業期間=平成22〜27年度(総事業費7億8000万円)
・事業内容=区画整理(22・2h)、用排水路L480m、農道L1350m
・22年度事業費=7000万円
・22年度実施内容=測量設計、用地買収
▽万力地区=山梨市
・事業期間=平成22〜27年度(総事業費17億5300万円)
・事業内容=区画整理(26・5h)、用排水路L517m、農道L4500m
・22年度事業費=7000万円
・22年度実施内容=測量設計、用地買収
▽山地区=甲州市勝沼町
・事業期間=平成22〜27年度(総事業費18億5600万円)
・事業内容=区画整理(32・6h)、用排水路L2493m、農道L5556m
・22年度事業費=6000万円
・22年度実施内容=測量設計、用地買収
◆一般農道整備事業
▽金川曽根地区=笛吹市、甲府市
・22年度事業費=5000万円
◆基幹農道整備事業
▽東八中央東4期地区=笛吹市
・22年度事業費=3000万円
・22年度概要=交差点改良
▽釈迦堂地区=笛吹市
・22年度事業費=900万円
・22年度概要=道路工
◆中山間地域総合整備事業
▽八代地区=笛吹市
・22年度事業費=2億2000万円
・22年度概要=農道、用排水路、区画整理、防火水槽
▽芦川地区=笛吹市
・22年度事業費=1億2000万円
・22年度概要=農道、防火水槽
◆農地環境整備事業
▽三富地区=山梨市
・22年度事業費=6000万円
・22年度概要=鳥獣害防止柵
◆ため池等整備事業
▽下川地区=甲州市
・22年度事業費=4700万円
・22年度概要=用排水路
▽岩手、隼地区=山梨市
・22年度事業費=5000万円
・22年度概要=用排水路
▽窪平地区=山梨市
・22年度事業=5000万円
・22年度概要=用排水路
◆農村地域活性化農道整備事業
【継続】
▽上岩下地区=山梨市
・22年度事業費=1億2000万円
・22年度概要=道路工
【新規】
▽八幡地区=山梨市
・事業期間=平成22〜24年度
・総事業費=6億円
・事業内容=道路工L750m
・22年度事業費=7946万円
・22年度概要=道路工
提供:山梨建設新聞