県新環状・西関東道路建設事務所は、西関東連絡道路U期区間の建設に向け9月にも建設地周辺の生活道路の切り回し工事を始める。工事は大半が小規模な道路改良で設計は建設技術研究所(甲府市)が担当。今月から行っている埋蔵文化財調査が3カ月程度かかると見られ、それが完了しだい発注する見込み。また、万力ランプ東に建設する万力トンネル東側の取付道路も同調査が完了しだい着工したい考え。
U期区間の測量設計業務は、来月発注を予定する片瀬久保田橋(L36・5m)や来年度発注見通しの万力蟹沢橋(まんりきかにさわばし、L25m)、久保桜橋(L79m)の設計を残しほぼ完了。用地買収も地権者が協力的な姿勢を見せており、今年度末までに80%の取得を目標とするところまできた。
今年度事業費は当初予算に計上した9億円に昨年度から繰り越した3億円を加えた12億円程度。これには用地買収費も含まれており、本格的な工事には補正予算での上積みが必要。ただ、着工に必要な条件はそろっているため、予算が付けば早期着工が見込めるとしている。
同事務所の牧野和憲建設課長は「埋蔵文化財調査には3カ月程度かかると見ている。まずは生活道路の確保が優先だが、平行して一部本線にも着工したい」と話している。
提供:山梨建設新聞