トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2010/06/19

【山梨】河口U期BP今年度供用へ 新倉トンネル(仮称)は掘削工事着手 県富士東部建設

 県富士・東部建設事務所吉田支所(松岡雅臣支所長)は、22年度の主要事業をまとめた。今年度は、同地域の道路網における、慢性的な交通渋滞緩和のため、国道137号河口U期バイパス整備のほか、今年度の事業費に10億円を投入する、国道137号吉田河口湖バイパス整備などの大型事業をメーンに進める。
 なお、現在進捗中の中央通り線整備事業と、河口U期バイパス整備事業については、22年度中の供用に向けて、地元市町との連携協力により、鋭意取り掛かる運びだ。
 主な事業概要は、次のとおり。
◆国道改築事業
【国道137号河口U期バイパス整備事業】
 富士河口湖町河口地内における、渋滞緩和策として整備を進めているもの。これまでの事業進捗は、トンネル3カ所と、橋梁3橋を含む、起終点を除く全区間において舗装以外の改良工事を実施した。今年度は、明かり部舗装工事(L1000m)と、2号トンネルの電気通信設備、舗装工事(L280m)等を行う。今年度の供用開始に向けて、起終点の道路改良工事も併せて進める。工事の全体概要は、L3200m、総幅員14m、3カ所のトンネルを整備する計画。事業年度は、平成3〜22年度。総事業費は、78億円。
【国道137号吉田河口湖バイパス整備事業】
 国道137号の富士吉田市から富士河口湖町間の渋滞緩和として、新倉トンネル整備をメーンに事業を進める。全体の工事概要は、新倉トンネル(仮称)整備において、平成21年10月から23年10月まで、富士河口湖側のL1230mの工事に着手している。工事の全体概要は、L3000m、総幅員14m、トンネル1カ所(L2476m)。事業年度は、平成17〜24年度。総事業費は、92億円。
◆緊急道路整備外事業
【一般県道富士吉田西桂線整備事業】
 西桂町小沼から倉見地内の、国道139号線の慢性的な渋滞緩和を行うため、整備を実施するもの。21年度までの実績は、橋梁架設1基。22年度は、橋梁製作架設1基と、L300mの改良工事を計画。事業年度は、平成18〜26年度。総事業費は、22億円。
【中央通り線整備事業】
 富士吉田市上吉田〜下吉田地内で展開している、都市計画街路事業。これまでの進捗状況は、用地買収が完了し、工事進捗も90%に達した。今年度は、舗装工事を進め、年度内の供用を目指す運びだ。全体工事の概要は、L1070m、総幅員は25m。事業年度は、平成10〜22年度。総事業費は、55億円。
【船津小海線整備事業】
 富士河口湖町船津〜小立地内における、富士河口湖町の合併支援道路として、整備を実施しているもの。現在までの工事進捗は、船津工区L400m、小立工区600mの改良工事、そのほか用地買収も進めている。今年度も昨年度に引き続き、改良工事に加え、電線共同溝工事を行う計画だ。全体の工事概要は、L1020m、総幅員は16m。事業年度は、平成17〜25年度。総事業費は、25億円。
◆統合一級河川整備事業
 富士吉田市新倉〜下吉田を流れる、一級河川入山川において、河川の氾濫による水害防止のため、河川断面の拡幅を行う。21年度までの実績は、護岸工L895m、橋梁工3橋、床止工1基を実施。今年度は、護岸工L100mと、橋梁工1橋を予定している。事業年度は、平成7〜25年度。総事業費は、14億円。
◆砂防事業
 富士吉田市下暮地の姥ヶ沢地区外において、土砂災害を未然に防止するための整備を行う。今年度は、堰堤工と、渓流保全工を予定。 
◆急傾斜地崩壊対策事業
 白糸町地区外を対象に、土砂災害対策を行う。内容は、擁壁等を整備し、災害防止に備える。22年度は、用地取得と擁壁工のほか、法面工を計画している。
◆火山防災情報基盤緊急整備事業
 火山噴火に対する減災対策として、富士山火山防災情報ネットワークの構築を実施する。22年度は、火山関連情報データベース化を進める。事業年度は、平成15〜22年度。総事業費は、6億円。
◆砂防基礎調査事業
 土砂災害警戒区域指定のための調査として、道志村などを対象に行う。今年度は、基礎調査を163カ所で実施。事業年度は、平成17〜22年度。


提供:山梨建設新聞