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日本工業経済新聞社(山梨)
2010/06/18

【山梨】9月議会承認後、本体工事に着手 屋体改築は来年度計画 笛南中学校 甲府市

甲府市は、中央市との組合立が22年3月を持って解消し、市立へ移行した笛南中学校校舎及び屋内運動場の整備を進める。
 校舎は今月8日、既存施設解体工事の一般競争入札公告を告示。事前予定価格は7721万5950円で、入札及び開札は7月2日に執り行う。
 同校舎整備拡充に係る総事業費は10億5389万円。財源は、国の補助金や太陽光発電システムに係る助成金を含め3億2437万円、市債5億7370万円、一般財源1億5582万円を見込む。今年度当初予算には、2カ年の継続費9億7777万1000円を設定している。
 市によると、夏季休暇中から解体作業を始め、9月中には工事が完了出来るよう進める。それまでに建築本体の公告及び入札を執行し、9月議会承認後に着手する計画。23年10月頃の完成を目指す。
新校舎は、RC造3階建て延べ約3170uの規模で、屋上には20kwの太陽光パネルを設置する。内部には、普通教室6室(1学年・2クラス)、理科室2室、生徒会室、技術科室、パソコン室、教材室、職員室、校長室、保健室、会議室、放送室、教育相談室、美術室、音楽室、被服室、調理場室、図書室、配膳室、多目的室などを備える。設計は、綜合建築設計事務所(甲府市住吉5−3−13・055−227−5233)が担当した。
 同中学校は中央市との組合立が22年3月を持って解消、市立へ移行されたことから甲府市で整備を行うもの。現校舎は、RC造3階建てで総延べ床面積3677・85u(A棟1715・4u、B棟1962・45u)。昭和41年12月に建設されたため、建物の老朽化が著しく進んでいる。
 耐震診断調査は、合併前の中道町豊富村中学校組合時代に春日設計(甲府市上石田)へ委託。その結果、「耐震基準に満たないことから改修、改造、改築などの措置が必要」との調査報告を受けていた。
一方、同中学校は屋内運動場増改築工事を計画。今年度に設計業務を委託する。建築主体工事は来年度早々にも既存施設の解体工事(増改築のみ)、5月〜6月頃に建築主体工事の公告及び入札を執行し、6月定例市議会で承認され次第、着工となる。工期は7カ月程度を見込む。
 現在の施設は、S造平屋874u(昭和41年竣工)。これを約1138uに拡大する。既存施設の解体後、その場所へ建設。施設の外観に目立った特徴はないが、内部は災害時の避難所として活用するため、玄関部分のトイレ出入り口の整備、非常用電話配線、アリーナの各所に発電機が使えるシステム−を備える。


提供:山梨建設新聞