建通新聞社四国
2010/06/18
【愛媛】年度内にも設計プロポ 西予市新市立病院
西予市は、現在の宇和病院(宇和町卯之町)に替わる新市立病院の建設計画で、早ければ2010年度中にも設計プロポーザルを実施する。基本計画の策定は自治体病院共済会(東京都)に業務委託しており、今後、プロポーザル実施に向けて具体的な施設内容や規模などを検討していく。
建設地の選定作業も、これらと並行して進めることにしており、市民らも参加する検討委員会を近く立ち上げる方針だ。
11年度に実施設計を完了させ、12年度にも着工、2カ年計画で建設工事を進めることになる見通し。
宇和病院の建て替え方針は三好幹二市長が、1月にあった市立病院等検討委員会の答申を受けて示していた。
答申には、新病院建設の要望や、野村病院との機能分担の明確化を求める意見が盛り込まれている。そのうち機能分担に関しては、新病院は2次救急病院(24時間365日)としての体制を整備して一般医療と入院医療(主に急性期)を担わせ、一方の野村病院も存続させて内容をより充実したものとすべき、などとしている。
既存の宇和病院の規模は、本館が鉄筋コンクリート造4階建て延べ4951平方b、透析病棟が同造2階建て延べ495平方b(計144床)。耐震診断は大建設計工務(松山市)が担当した。