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建通新聞社四国
2010/06/18

【香川】一般で4〜5%改善 県土木部落札率

 香川県土木部が2009年度に実施した工事入札のうち、一般競争入札で実施した案件の落札率が4〜5%改善された集計結果がまとまった。要因は09年4月に導入した低入札価格調査の数値的判断基準の見直しによるもので、過度の低価格応札が失格となったことが大きく影響した。指名競争を含めた全体の落札率の平均は92・9%で前年度並みとなっている。
 県土木部が09年度に行った入札件数は1857件で、落札率の平均は92・9%。うち指名競争で行われた3000万円未満工事の案件が93・4%となっているのに対して、一般競争で行われた16億円以上案件が88・4%、5000万円以上1億円未満案件が89・9%、3000万円以上5000万円未満案件が91・2%と工事規模が大きいほど落札率が低くなっている。
 ほか3000万円未満のうち試行として一般競争で行われた51件が指名競争より2ポイント低い91・4%となっている。
 年度別の推移では、08年度の3000万円以上5000万円未満の案件が一般競争に変更されたため、前年度より6・1ポイント落札率が低下したほか、競争の激化により1億円以上案件で5ポイント、5000万円以上1億円未満案件でも3・3ポイント低下した。
 このため県では、品質確保や適切な施工を促す観点から、09年4月に過度な低価格応札を防ぐために、低入札価格調査制度の数値的判断基準を見直し失格基準を設定、工事費積算額で一定額を下回る応札は失格とする基準に見直した。
 この見直しにより、過度の低価格応札者は失格となり落札率の改善に繋がった。