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建設経済新聞社
2010/06/18

【京都】1042件(61・1%)で失格者発生 21年度の250万円超の工事

 京都府が21年度に競争入札で執行した、予定価格が250万円を超える建設工事のうち、61・1%にあたる1042件で、最低制限価格を下回る失格者が発生していたことがわかった。また延べ失格業者数は6778者(比率25・5%)にのぼることも明らかになった。
 16日開催の京都府入札監視委員会で21年度の入札・契約の実施状況や総合評価競争入札の試行状況などを府が報告した。府によると失格者発生件数は、▽20年度690件(発生率44・1%)▽21年度1042件(61・1%)。延べ失格業者数は、▽20年度4369者(比率18・3%)▽21年度6778者(25・5%)となっている。各年度により入札の総件数が違うため単純な比較はできないが、ここ数年で最低制限価格周辺での入札が相当増え、最低制限価格に達しない失格者が急増していることが明らかになった。

総合評価(簡易型)の対象件数
21年度は167件、20年度比で3倍
 21年度に試行した簡易型の総合評価競争入札の件数は167件となり、20年度の52件と比べ、3倍超と大幅に件数が増加した。

21年12月〜22年3月
落札率がわずかに上昇
 21年度全体の落札率は82・3%(契約件数1764件)。21年4月〜7月は78・6%(同320件)、21年8月〜11月は82・2%(同676件)、21年12月〜22年3月は83・8%(同768件)。21年12月〜22年3月の落札率が若干上昇したことについて府は、「今年1月に最低制限価格等の価格算定基準を引き上げた影響が考えられる」と分析した。