静岡県交通基盤部は、地域高規格道路・金谷御前崎連絡道路の概略・修正設計をサンコーコンサルタント静岡営業所(静岡市葵区)に委託した。委託期限は11月30日まで。調査区間に位置付けられている延長3・3`(国道1号菊川IC〜倉沢IC)を対象に修正設計を実施するほか、国道1号菊川ICの構造形式を検討する。最新の将来交通量推計や地質調査結果を踏まえ、安全性や沿道環境に配慮した最適ルートを選定する。
金谷御前崎連絡道路は、第二東名や静岡空港、東名、御前崎港を結ぶ高規格道路。国道1号(島田市菊川)から、静岡空港へのアクセス道路との交差部である倉沢IC(菊川市倉沢)までの延長3・3`が、事業着手前の「調査区間」に指定されている。
今回の道路修正設計では、調査区間内の延長800bを対象に、主要構造物や沿道利用などを考慮した平面・縦断線形、法面工、地すべり対策などを検討。検討結果を踏まえ有力3ルートを抽出し、経済性や安全性、沿道環境などを比較。総合的に最も評価の高いものを最適案に選定し、概算工事費を算出する。
また、同区間の起点となる国道1号菊川ICについて、将来交通量の推計結果などを参考に最適な構造形式を練る。隣接する国道1号大代ICと、新東名アクセス道路(国道473号)との接続も視野に入れ、菊川ICの平面・縦横断設計を実施する。
県では整備区間への格上げを視野に入れつつ、修正設計の結果を道路形状や構造、ルート策定の資料として反映させる考えだ。
調査区間ではこれまで地すべりが頻発している。そのため、07年度には地盤や地質の状況把握などの調査に加え、コスト縮減を実現する工法や整備効果などを検証する概略設計を実施。08年度には、道路平面線形・横断線形などを比較検討し、倉沢ICの形状を検討している。
建通新聞社 静岡支社