建通新聞社四国
2010/06/15
【高知】全体額は3716億余 市町村当初予算概要
高知県総務部市町村振興課は、県内市町村の2010年度普通会計当初予算の概要と特徴をまとめた。全体予算規模は、3716億3300万円と2年ぶりの増となり、前年度比では2・8%(100億9100万円)増となっている。うち前年度予算より増加となったのは23団体、減少したのは11団体で、そのうち対前年度増加率が10%を超える団体が中土佐町、梼原町など8団体、減少率が10%を超える団体は大川村など3団体。
普通建設事業費は、433億5300万円で、前年度比で1・6%(6億8300万円)の減となったが、09年度の国の補正予算による臨時交付金事業を含んだ3月補正予算額を加えると前年度比4・1%(21億2800万円)の増。
10年度の歳入面を見ると、地方税は前年度比2・7%(22億5200万円)減少しているが、地方交付税と臨時財政対策債を合わせた実質的な地方交付税の総額は、前年度比5・3%(74億1300万円)の増。臨時財政対策債を除く地方債は前年度比6・6%(15億2800万円)の減。また、財政調整的な基金の取り崩しは、前年度比51・4%(29億9100万円)の減と大幅に圧縮されている。
歳出面では、公債費は07〜09年度まで実施した普通会計における公的資金補償金免除繰上償還(3年間の実績・188億7200万円)の効果などにより、前年度比2・7%(18億5200万円)の減。物件費は緊急雇用創出臨時特例基金事業、ふるさと雇用再生特別基金事業などの増により前年度比7・8%(28億9400万円)の増