今年度第1回目の群馬県生コンクリート品質監査会議が10日、前橋市内のマーキュリーホテルで開かれた。今回の会議では、今年度の年間計画やチェックリストの改正点などについて審議された。
冒頭あいさつに立った県生コンクリート工業組合の小林美知夫理事長は、「一時は、年間で200万立方mあった需要が昨年は120万立方mにまで落ち込み、今年は100万立方mを切るのではないかという予想がある。今年4月からは5カ年で工場数の適正化を図っていくことになる。我々の業界は、普段は地味だが事故が起きれば大きな問題になる。大変厳しい中だが品質確保は業界の使命。皆さんの協力を得ながらがんばっていきたい」と述べた。
続いて、同会議の議長を務める辻幸和氏(群馬大学)は、「今後は日本の建設業界も欧州の影響を受けてくることになるのではないか。生コン業界も足腰をしっかりと固め、産業として安定したものになっていかないといけない」と述べた。
その後、会議に移り、全国会議各種規定の一部改正などについて報告されたほか、品質管理監査の年間計画やチェックリストの改正点などについて審議された。今後は、今月から審査がスタートし、12月中旬には第2回目の会議を行い、その後全国会議へ報告。3月には3回目の会議が行われ、合格証が伝達される予定になっている。
提供:群馬建設新聞