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日本工業経済新聞社(山梨)
2010/06/11

【山梨】140号三富道路で登坂車線整備へ 仲沢ガード一部供用開始 22年度事業概要 県峡東建設

県峡東建設事務所(川崎英美所長)の事業概要がまとまった。
 道路では、国道140号三富道路(登坂車線整備)や、国道411号一之瀬高橋バイパス、大常木バイパス工事。
 また河川砂防は、平等川河川改修事業や日川通常砂防事業「嵯峨塩堰堤」スリット化など。街路事業は、街路・塩の山西広門田線(仲沢ガード)などが主要な事業になる。
 塩の山西広門田線(仲沢ガード)は、6月下旬に一部区間の供用を開始する予定だ。 
 主要事業概要は次のとおり。
■道路事業
【国道140号三富道路(登坂車線整備)】
 山梨市三富川浦地内において平成10年度より進めてきた延長2900mの登坂車線整備も最終段階となり、今年度は残りの工事の進捗を図る。年度末までに天科橋より先の約1200mを先行供用開始する計画。総事業費は、約55億円。
【国道411号一之瀬高橋バイパス、大常木バイパス】
 防災危険箇所の回避と幅員狭小区間の解消のため、平成17年度より「一之瀬高橋バイパス」、また21年度より「大常木バイパス」をそれぞれトンネル計画を事業化。 
 一之瀬高橋バイパスは、既にトンネルが完成しており、平成23年度の供用開始を目指し残りの橋梁工事等を進めていく。
 大常木バイパスは、トンネル掘削工事等を進め、早期完成供用を目指すとともに、両区間を繋ぐ現道部についても拡幅整備の設計等を行っている。総事業費は、約32億円。
【国道411号上萩原V期バイパス】
 これまで甲州市塩山裂石より柳沢峠に向け整備を進めた。平成21年度末までに約6000mが完成し、柳沢峠までの残り約2000m区間が本国道の最後の隘路区間として残されている。今年度より「上萩原V期バイパス」としてその一部区間を事業着手した。
 現在、詳細設計や保安林解除手続き等の準備を進めており、早期に着工できるよう努めている。総事業費は、約30億円。
【主要地方道甲府笛吹線蛍見橋拡幅】
 笛吹川を渡河する蛍見橋は、平成20年の白井河原バイパスの開通以降交通量が増加。若彦トンネル供用開始による更なる大型車の増加にも備え、拡幅工事を進めている。
 現在、第二期工事にて下流側の拡幅と橋桁の補強を行っており、年内の完成供用を目指している。併せて、蛍見橋北詰交差点の渋滞解消を図るべく、交差点改良についても計画を進める。総事業費は、約4億円。
【一般県道山梨市停車場線重川橋】
 平成18年度より現橋の上流側への架け替え事業を進めてきており、昨年度より橋梁下部の工事に着手。今年度も、引き続き渇水期において残りの下部工の工事を進めるとともに、上部工の工場製作などを予定している。総事業費は、約18億円。

■河川・砂防事業
【平等川河川改修事業】
 平成16年度から基幹河川改修事業として笛吹市春日居町鎮目地内から上流約2100mの整備を進めている。
今年度は、取水施設の移設と神橋の下流約80m(両岸)の護岸工事を行う。総事業費は、約28億円。
【日川通常砂防事業・「嵯峨塩堰堤」スリット化】
 甲州市の日川流域においては、既に砂防堰堤15基が整備されているが、未だに土砂整備率は不十分な値であり、さらに整備を進める必要がある。
こうした状況の中、既設堰堤を利用して整備期間の短縮とコスト縮減を図り効率的に整備を進める方法として、既設の「嵯峨塩堰堤」のスリット化及び嵩上げを行うこととした。工事には平成20年度から着手しており、段階的に既設堰堤のスリット化及び堆積土の除去を進めているところ。総事業費は、約8億円。

■街路事業
【街路・塩の山西広門田線(仲沢ガード)】
 本路線は、昭和62年2月3日に都市計画決定され、平成11年度に事業に着手した。このうち、最大の狭隘部である仲沢ガード区間は、平成16年度にJRと委託契約を締結し、17年6月に工事着手、20年3月に完成した。引き続き、新設ガードの南北改良工事に入り、現在実施中。6月下旬にはガード部を含む一部区間の供用を開始する予定。総事業費は、約51億円。  


提供:山梨建設新聞