北海道建設新聞社
2010/06/14
【北海道】環境など成長分野の産業育成で道が提案を募集
道経済部は、今後成長が期待される「健康」「環境」「国際」分野に関する道内産業を育成支援するため、道内の大学や高専、試験研究機関を活用し、事業化に向けた提案を2件、公募型プロポーザル方式で募る。
業務委託するのは「産学連携道産低炭素化技術振興モデル事業」と「道産研究シーズ活用型地域産業活性化事業」。
「産学連携―」は、環境エネルギー関連の産業振興と市場拡大を図る「北海道エネルギーフロンティア事業」の一環。企業と道内の大学や高専、試験研究機関などで構成する連合体(コンソーシアム)による、低炭素技術振興に向けた取り組みを支援する。経済産業省の「電力移出県等交付金」などを活用し、プラント開発費など1件当たり3000万円を上限に3件程度の提案を採択する。
対象はヒートポンプや省エネ外断熱住宅、太陽光、風力、バイオマス、雪氷冷熱、次世代自動車といった省エネ・新エネ関連分野で、事業化に結び付く研究開発。これまでにない事業であることなどを評価する。15日午前10時から道庁9階でプロポーザル説明会を開く。書類の提出期限は参加表明書が17日。企画提案書は7月5日。
「道産研究シーズ活用型―」は、失業者雇用策の一環で、厚生労働省の「ふるさと雇用再生特別交付金」が財源。「健康」「環境」「国際」分野に関して道内の大学や高専、試験研究機関が持つ研究資源を活用し、道民生活の向上につながる新製品や新サービスの開発、事業化の提案、調査などに関する費用を支援する。
予算上限額は1件当たり1213万円。最大3件採択する。プロポーザル説明会は24日午後2時から道庁9階で開く。書類の提出期限は参加表明書が29日。企画提案書は7月14日。