建通新聞社四国
2010/06/11
【愛媛】近く実施設計着手 第2期砥部団地建て替え
愛媛県は2010年度、県営住宅砥部団地(砥部町高尾田)の建て替え事業で第2期整備に着手する。鉄筋コンクリート造10階建てで60戸が入る棟を建設する計画で、近く実施設計を外注する。工事は建築のほか電気と衛生の各設備に分けて発注する方針で、そのうち建築の一般競争入札は総合評価落札方式(施工計画型)により、10年度終盤に執行することになる見通しだ。
2期棟は、敷地内の北東角の既存施設を解体して跡地に建設する。建築の工期としては14カ月を予定。解体工事は7月以降、住民が団地内北西角に建設された1期棟(鉄筋コンクリート造10階建て5402平方b、80戸)へ移転した後に着手することになる。
電気設備と衛生設備の入札は第3四半期に一般競争入札を執行、総合評価(実績確認型)により落札者を決める予定。
この建て替え事業では既存のコンクリートブロック造2階建ての施設を解体しながら、団地内の北西角に1期棟と4期棟(80戸)の2棟、北東角に2期棟と3期棟(48戸)の2棟の、計4棟(268戸)を建設する。いずれの棟も10階建てを予定しており、各戸の間取りは1LDK、2DK、3LDK、2LDKの4種類。
そのうち1期棟の建築工事は愛媛・フジコン・大進共同企業体が請け負い、08年3月に着手、この5月に完了した。入札は07年12月に公告し、08年1月に入・開札。続いて総合評価による落札決定の後、3月定例県議会で契約案の議決を得ていた。
全体の完成は15年度ごろになる見通しだが、工事期間中の住戸確保や予算面などの調整を図る必要があるため、計画内容やスケジュールの詳細は今後、各期の成果なども見ながら固めていくことになる。
当初予算では、1期の完成と2期への着手に向けて10年度事業費4億4078万円を計上するとともに、11〜12年度事業費として限度額7億4417万円の債務負担行為を設定している。