千葉アスファルト合材協会の第40回通常総会が、千葉市内のオークラ千葉ホテルで開かれ、09年度事業報告及び収支決算報告のほか、10年度事業計画及び収支予算などを全会一致で可決。また、任期満了に伴う役員改選では、新理事長に森川司氏(鰍mIPPO執行役員関東第二支店長)を選出した。
さらに、この日は総会後の懇親会を「設立40周年記念祝賀会」として盛大に開催した。
第40回通造総会で選出 新理事長に森川氏(NIPPO)
記念祝賀会の席であいさつした森川新理事長は、「40年と一言に言うが、この間は諸先輩方の並々ならぬ努力があったと推測される」と前置きしたうえで、「特に当協会は、今では一般的となった『再生アスファルト合材』の草分け的な存在だと思う。アスファルト合材の品質において切り離すことの出来ない認定制度、いわゆる事前審査をいち早く県で取り入れて頂いたと聞く」とし、「今では全国的に当たり前となっている事柄は、当協会が先陣を切った。それには、県の理解と諸先輩方の苦労があったからこそ成り得たものであり、当協会の誇りとして忘れずにいたい」との思いを述べた。
一方、同協会の昨今の状況に言及した氏は、「ピーク時には34あった工場が、今では22工場にまで減った。製造数量においては、昨年度が前年度比88%の180万dで、全国平均に比べて非常に厳しかった」とし、「ちなみに本県で一番多かった年は330万dだったことから、それに比較すると相当減少しているのは確かである」と説明。
これらを踏まえて氏は、今後について「40年という長い歴史の中で苦労を重ねてきた諸先輩方の名に恥じぬよう、会員一同、高品質製品の安定供給と適正価格での顧客への供給に向け、頑張っていきたい」との決意を示し、新理事長としての抱負に代えた。
引き続き、来賓を代表して県県土整備部の金谷隆司次長、荒井道男・第6代理事長、水島和紀・第9代理事長があいさつ。
アスファルト合材再生化率全国トップレベル この席で金谷次長は、「循環型社会整備のためのアスファルト合材の再生化については、貴協会の協力により、昨年度の再生化率は79.4%で、全国トップレベルの水準で維持されていると聞く。また、焼却灰を利用したアスファルト合材や再生改質合材など、多工事に納入されていると認識している」と述べたうえで、同協会に対しては「合材品質の確保をはじめ、リサイクル技術等の開発に積極的に取り組んで頂いたことに改めて御礼申し上げたい」と弁。
一方、同協会と県との間で始めた意見交換会が15回を数えたことに言及した氏は、「我々としても意見交換会は、情報収集の場として大変有効に活用している。今後も是非お付き合い頂きたい」とした。
最後に氏は、「財政状況の厳しさはまだまだ続くと思うが、限られた予算の中で県民ニーズに応えられる材料を極力現場に取り入れていきたい」との考えを示すとともに、「引き続き、人に優しい高品質な材料を提供頂きたい」と要請し、祝辞を結んだ。
提供:日刊建設タイムズ