甲斐市教育委員会が今年度計画していた体育館改築や武道場新築など、注目の大型文教施設整備7件が、発注段階となった。先行して「双葉体育館建築」「竜王中学校屋内運動場改築・武道場新築」「竜王小学校屋内運動場改築」「竜王北小学校屋内運動場改築」4件の建築主体が公告されたが、残る3件については、「玉幡小給食室改築」を来週、「竜王北中学校武道場新築」と「敷島小学校校舎増築」は7月上旬に公告する見通しだ。
今回公告された4件の入札参加形態は、いずれも任意の2者による特定建設工事共同企業体となっており、入札参加資格については、代表構成員が経審830点以上、それ以外の構成員は甲斐市における建築一式の等級Aの者としている。入札及び開札は、6月22日に甲斐市役所竜王庁舎3階大会議室で行う。
これに伴う電気・機械設備工事8件は、追って8日に公告を予定。入札参加形態は、双葉体育館が電気・機械ともに市外業者も含む2者JVで、そのほかは、市内業者単体となりそうだ。
各施設の概要は、次の通り。
【双葉体育館】
既存体育館の北側にS造平屋建て、2524・64uの施設を建設するもの。設計は馬場設計(甲府市)が担当した。総事業費は約9億8000万円が見込まれており、建築主体工事の予定価格は4億7920万円。
【竜王中学校屋内運動場改築・武道場新築】
校庭西側に体育館(S造平屋建て1200u)と武道館(同520u)を隣接して設置する。設計は山形一級建築士事務所(甲府市)が担当した。総事業費は2施設で約5億円で、建築主体工事の予定価格は3億9330万5000円としている。
【竜王小学校屋内運動場改築】
既存体育館を解体した現在地に、S造平屋建て、1356・58u規模の施設を建設する。また10kwの太陽光発電パネルも設置する計画。設計は新谷建築設計事務所(甲斐市)が担当した。総事業費は約3億9000万円で、建築主体工事の予定価格は3億714万2000円に設定しており、解体及び太陽光パネル設置も含まれている。
【竜王北小学校屋内運動場改築】
既存体育館を解体した現在地に、S造平屋建て、1403・05uの施設を建設する。竜王小同様、屋上に10kwの太陽光発電パネルを設ける。設計は中込設計(甲斐市)が担当した。総事業費は約3億7000万円で、本体建設工事の予定価格は、解体・太陽光パネル設置も含め2億8348万円に設定している。
【玉幡小給食室改築】
工事は建築主体、電気設備、機械厨房設備の3分離で行う予定で、来週にも公告の運びになる。機械厨房設備は市内業者2者によるJV、このほかは市内業者単体での入札参加形態となる。
ドライシステムへの更新に伴い、敷地西側の玉幡体育館を取り壊した現在地に新築す。規模はS造平屋建て、320u。で、設計はスタジオアンビエンテ(甲斐市)が担当した。総事業費には約2億円を見込んでいる。
【敷島小学校校舎増築】
7月上旬に公告し、下旬の入札を予定している。工事は一括発注か三分離か検討しているが、入札参加形態は市内業者単体となる見通し。
南校舎西側の屋外トイレを解体した現地に、新たに4教室分の校舎を増築する。建物規模は、RC造平屋建て、450u。設計はスタジオアンビエンテ(同)が担当した。総事業費は約1億円を見込む。
【竜王北中武道場】
既存体育館東側にS造平屋建て、520uの施設を建設する。総事業費費は約1億5000万円を見込む。設計は野口一級建築設計事務所(甲斐市)が担当した。
工事は敷島小同様、市内業者単体による発注を予定している。
提供:山梨建設新聞