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建通新聞社四国
2010/06/01

【愛媛】年度内に基本設計へ あかがねミュージアム

 新居浜市は、JR新居浜駅周辺整備の核となる総合文化施設(仮称)「あかがねミュージアム」の整備を計画、基本設計は2010年度中にも着手したいとしている。施設規模としては鉄筋コンクリート造2階建て延べ7000平方b程度を計画。10〜11年度に建物や専門施設(展示・劇場ほか)の設計を進めるとともに事業計画をまとめ、12〜13年度に本体工事や運営準備を実施、14年度の開館を目指す方針だ。
 建設地は駅周辺整備エリアの東側に配置する。敷地面積は約1万1500平方b。
 施設内容は、美術館、小劇場を中心に、産業遺産インフォメーション、太鼓台ミュージアムの設置も基本に置く。さらに交流サロンや飲食、物販といった施設の整備も計画している。
 総事業費は、現段階で約50億円(用地費約17億円、建設費など約33億円)を見込んでおり、文化振興基金約18億円や国費、市債(合併特例債)などを活用して賄う方針だ。
 市が1998年から取り組んでいるJR新居浜駅周辺での土地区画整理事業は、10年4月現在の工事の進ちょく率が90%程度。今後は事業の総仕上げとして、駅利用者の利便性向上につながる公共施設を段階的に整備することにしている。
 計画では、駅北側には公共交通機関を優先する交通広場や駐車場、駐輪場、人の広場などを整備。さらに駅南からの利便性を考えて駅南口広場を整備するとともに、駅の南北をつなぐ連絡通路(延長70b)を設けるため、10年度に設計を行い、11年度の着工を目指す。
 市はこれらの内容を、7〜8月にまちづくり校区集会で提示するとともに、市民説明会も開催する予定。問い合わせや意見などは、広く市民から募集する。
 一方、駅西側にあたる民間商業施設のエリアには、スーパーのフジ(松山市宮西1丁目2ノ1)が秋のオープンを目指して(仮称)パルティ・フジ新居浜駅前(鉄骨造平屋約6000平方b)を新設するのをはじめ、複数の商業施設が出店することになる見通しだ。