建通新聞社四国
2010/06/01
【徳島】上期中に設計外注 三好病院の低層棟補強
徳島県病院局は、三好病院耐震化事業として低層棟耐震補強に伴う設計を上期中に外注し、年明けごろの工事発注を見込んでいる。残る高層棟についても今後、耐震化に向け協議を進めていく。
三好病院の施設規模は、低層棟(外来診療・管理棟)が鉄筋コンクリート造2階建て延べ3925平方b。高層棟(病棟:病床220床)が同造6階建て延べ7226平方b。救命救急センターが鉄骨造2階建て延べ550平方bなど。
低・高層棟は、ともに1981年度の竣工で、耐震診断でも要改修の判定が出されていた。今回の耐震改修は、スリットを数個所設置するなど簡易なものになる見通し。
高層棟も耐震化の必要性が指摘されているものの、診療を続けながらの施工になるなど問題点も多く、耐震化に向けて引き続き、慎重な検討を要することになりそうだ。救命救急センターは、2005年8月の開所で、耐震化の対象とはなっていない。
08年度には、耐震化工法検討を槙野一級建築設計事務所(徳島市)が担当し行っている。敷地面積は約1万8000平方b。所在地は三好市池田町シマ。
同病院は、県西部における県立病院として56年1月開設。医学・医術の進歩、疾病構造等の変化や少子・高齢化が進展する中で、80年から81年度にかけて建物を全面改修。その後、救命救急センターを開所するなど、2次のみならず、3次救急にも対応できるよう救急医療の拡充強化を図っている。