千葉県建築士会(青柳英俊会長)の2010年度通常総会が5月26日、千葉市内の京葉銀行文化プラザで開かれ、09年度事業報告、収支決算報告及び監査報告のほか、10年度事業計画、収支予算などを審議し、全会一致で可決した。
議案審議に先立ち青柳会長が壇上に立ち、まず昨年度を振り返り「業務の執行状況、収入支出の状況等は、委員会の活発な活動や一級・二級・木造建築士試験の収入などがあったが、概ね予想の範囲内に収まった。会の運営については、過度な支出のないように心がけている。特に行事については、今まで以上に会員の方々の協力を受け活動することができた」と弁。
さらに、近年施行された公益法人制度改革三法に対しては、「(今月に入って)建設関係の新聞などを目にすると総会の話題が載っており、どこの社団法人も対応に追われている様子が窺える。そういった状況下で、同会が公益になるか一般になるかは、現在、総務委員会に検討してもらっている。早い時期に回答してもらって、今年度は結論を出す年だと考えている。そういった現状を踏まえ、(本総会において)建設的な意見を交わしていただくことを願う」と述べ、あいさつに代えた。
09年度事業報告では、昨年度の一級・二級・木造建築士試験結果が公表された。それによると受験者および合格者はそれぞれ、一級が学科受験2333人うち合格452人・設計製図693人うち合格301人、二級が学科1476人うち合格521人・製図765人うち合格396人、木造が学科11人うち合格1人・製図3人うち合格1人。試験は日本大学津田沼・実籾校舎で実施した。
また、県および同会主催の「千葉県建築文化賞」、同会ほか4団体共催の「千葉県建築学生賞」の報告もあった。文化賞は3部門に68点の応募があり、建築文化賞4点と奨励賞4点が入賞。学生賞は5大学10学科、工業高校及び建築系専門学校の参加があり、設計作品を千葉市内で展示し発表を行った。
本総会にあわせ、表彰状の授与式および感謝状の贈呈式が行われた。表彰状は同会支部役員などを歴任し、会の発展に貢献した会員に、感謝状は昨年度の役員改選に伴い退任した理事にそれぞれ贈られた。
提供:日刊建設タイムズ