県は26日、「平成22年度6月補正予算案」を公表した。一般会計総額は3億6733万5000円−にのぼる。
建設関連では、県庁舎耐震化等整備事業費に4130万円、国の交付金を活用した安心こども基金事業費(保育所整備含む)に8824万9000円、認定農業者機械等整備事業費補助金に1127万8000円−などを盛り込んでいる。
県庁舎耐震化事業については、2カ年の継続費11億3100万円を設定する。本体工事の入札は8月〜9月頃に執行し、12月から着工。24年2月頃の完成を見込んでいる。また、中庭にプレハブを整備するため、埋蔵文化調査を実施後の11月頃からの着工となる。
昭和3年に竣工した議事堂は、RC造2階地下1階建てで、延べ3619uの規模。老朽化が進んでいるが、貴重な遺構であることから、文化財的価値を損なわないよう配慮し改修。主にエレベーターの設置、傍聴席の増設及び通路のフラット化、省エネルギー化などを進める。
また議場の速記者席を撤去のほか、外壁内側及び屋根に断熱層を設ける。照明設備の高効率機器への更新や、暖房設備は夜間電力を利用した空調システムに改修する。1・2階に各会派控え室、議会運営委員会室及び議会事務局、地階に議会図書館、会議室を配置。
現在1階にある図書室は地下1階へ移り、面積を約188uに。その空いた図書館スペースに60u程度の傍聴者控室を新設するとともに県議が来訪者と面談できる個室も2部屋設置する。
提供:山梨建設新聞