水戸市教育委員会学校施設課は、鯉淵小学校(鯉淵町3000)の校舎改築事業で基本設計をまとめた。新しい校舎は、校庭南側の旧鯉淵保育所と旧鯉淵幼稚園の跡地に建設する。計画規模はRC造3階建て延べ4667u(1棟)。内部には、普通教室11クラス、特別支援教室1クラス、特別教室、給食室、多目的スペース、管理諸室を配置。校内のトイレのデザインや仕様には、児童たちが描いた絵のアイデアを可能な限り採り入れる。これは市内の学校で初の取り組みという。基本設計の策定は樺c建築設計事務所(水戸市)が担当。今後、今年度は実施設計の策定を進め、順調にいけば来年度から改築工事に着手する計画だ。
旧内原町に立地する鯉淵小の現在の校舎は2棟。管理・教室棟は昭和45年と47年の建設、特別教室・給食室棟は昭和57年の建設で、延べ3203u。老朽化しているため改築を計画した。
計画では、新しい校舎は学校敷地南側の旧保育所(建物なし)と旧幼稚園(建物のみ残存)の跡地に建設する。旧幼稚園は解体撤去する。敷地内西側の屋内運動場とプールは今回の改築の対象としない。また、学校敷地と旧保育所・旧幼稚園の間を走る市道内原8−1047号線を付け替える。
新校舎は1棟で、計画規模はRC造3階建て延べ4667u。現在の学校敷地と新校舎の建設地には段差があるため、それを活用して南側は3階建て、北側は2階建てとし、北側の昇降口は2階部分とする。
内部配置は、1階が普通教室4室、多目的スペース、図書室、特別支援室、給食室など。2階は普通教室4室、多目的スペース、職員室、家庭科室、昇降口など。ポーチも設ける。3階は普通教室4室、多目的スペース、コンピュータ室、特別活動室など。
各階の普通教室の北側には多目的スペースを設け、可動間仕切りによって教室の大きさを変えられるように工夫する。校舎のトイレについては、児童たちに絵を描いてもらい、そのアイデアを可能な限り採り入れたい考えで、こういった取り組みは市内の小学校では初めてという。屋根は切妻式とする方針。
新校舎の建設後は現在の校舎を撤去して校庭とする。
市では改築に向けて21年度に基本設計を委託。今年度は、これから実施設計の策定を委託して作業を進める。順調にいけば来年度から改築工事に着手する。
提供:日本工業経済新聞