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建通新聞社四国
2010/05/25

【香川】来月から順次発注 本津川河川拡幅

 香川県河川砂防課は、本津川の河道拡幅に伴い2010年度は国庫補助や県単独費などを合わせ7億6000万円の事業費を確保、整備推進を図る。6月に護床ブロック製作、7月から8月にかけて護岸工や河床掘削工、取水堰の上・下部工を順次発注する方針。入札方式はすべて一般競争入札となる。また10年度には久保橋の架け替えも計画しているが、下期以降となるもよう。
  6月発注されるのは、護床ブロックの製作工。これは建設中橋梁の永代橋左岸にある安徳墓地の移転に時間がかかるため、墓地付近を仮護岸として整備することにしており、その前面に設置する護床ブロックの製作工。仮護岸整備は下期の発注を計画しているが、流動的。護岸延長は約160b。場所は高松市飯田町。
 7月から順次発注されるのは、永代橋から同じく建設中の阿弥陀橋までの左岸護岸延長約300bと同区間河床の土工掘削約1万7500立方b。
 ほか国分寺工区の取水堰の上・下部工。鵜生池本津川堰の概要は鋼製起伏堰、幅14・65bの1径間、高さ1・15b。設計は東洋コンサルタント(高松市)が担当した。建設地は高松市国分寺町福家、坂折橋の上流部。
 また、10年度には久保橋の架け替えも計画されているが、設計中や用地補償などの観点から事業費は確保されているものの、発注時期は未定。
 新久保橋の概要は延長58b、幅員4b、橋台2基(逆T式橋台)、橋脚1基(壁式逆T式橋脚)。橋台の基礎は場所打杭で口径1200_、延長8b、3本。上部工は鋼製2径間連続鈑桁橋。設計は7月30日までの期間でエイト日本技術開発が進めている。場所は高松市飯田町ほか。
 本津川の河川改修は、高松市飯田町、鬼無町の高松工区と同市国分寺町の国分寺工区で整備推進が図られており、高松工区の約1200bは緊急対策特定区間として、09年度から13年度までの5カ年で整備を進めている。区間内には鋼構造物として永代橋、阿弥陀橋、久保橋の架け替え、西打井堰の再整備があり、永代橋と阿弥陀橋の2橋は建設中。
 残る西打井堰については11年度以降の施工となる。概要は鋼製起伏堰、径間26・7b、2径間、堰高2・9b、魚道が堰下流部斜路工高さ80a。小型水門がラック式開閉、スライドゲート1門。設計は香川設計センター(坂出市)が担当した。
 国分寺工区は県単独の緊急整備事業で進められている。
 10年度事業費7億6000万円のうち、5000万円は3月に債務負担行為として発注済。