県企業局施設課は、平成22年度の工事執行方針を発表した。今年度の工事執行件数は79件(修繕工事を除く)。建設改良費予算には昨年度よりも20億7000万円多い104億6000万円を計上。利根川浄水場の薬品注入棟建築工事や中央監視制御設備工事など33件の施設改築に32億7000万円を投じるほか、利根ルートの送水管布設工事など12件の広域化工事に7億円、さらに、水管橋の耐震補強工事などに加え、新規に水海道浄水場の高度処理施設の中間ポンプ棟建築工事、活性炭ろ過池築造工事など32件に10億1800万円を投じる。そのほか、江戸崎工業団地造成事業の調整池工事なども実施予定。
企業局では、県民生活や産業の基盤となる水道用水および工業用水を安定的に供給するため、老朽化した施設の改築や水管橋の耐震化などの対策に重点的に取り組んでいる。
今年度も引き続き、これらの対策に積極的に取り組むとともに、管路の更新や給水区域の広域化のための管路整備を推進していく。
さらには、安全でおいしい水を供給するための高度処理施設の整備や省エネ対策のための施設整備に新たに着手する。
これらの事業を実施するため、今年度当初予算において、建設改良費予算として債務負担分、現年分を含め104億6000万円を計上している。この額は、昨年度の予算額83億9000万円と比べ、およそ1・24倍にあたる20億7000万円の増。
今年度の工事執行件数は79件を予定。これは、平成22年度公共工事発注見通し(ことし4月30日公表)で示された企業局分186件から、修繕工事を除いた数値。
まず、老朽化した施設の改築などの推進として、霞ケ浦浄水場の排水地築造工事、鰐川浄水場の薬品注入機械・電気設備工事、利根川浄水場の薬品注入棟建築工事および中央監視制御設備工事、新治浄水場の薬品注入設備工事、送水管路改築工事など33件を予定。金額にして32億7000万円。
また広域化の推進として、県南広域水道の利根ルートの送水管布設工事、鹿行広域水道の波崎ルート流量計室電気設備工事、県西広域工業用水道の古河ルートの配水管布設工事、県央広域工業用水道の那珂川新橋橋梁添架管製作工事など12件を予定(7億円)。
さらに、安全で安定的な水の供給事業の推進として、水管橋の耐震補強工事などに加え、新規に水海道浄水場の高度処理施設の中間ポンプ棟建築工事、活性炭ろ過池築造工事など32件を予定している(10億1800万円)。
このほか、地域振興事業として実施している江戸崎工業団地造成事業の調整池工事や、省エネ対策の一環として太陽光パネル設置工事を県西水道事務所(関城浄水場)で予定している。
提供:日本工業経済新聞