静岡県経営管理部営繕工事課は、2010年度に営繕関係の建築・耐震補強関係で60件の発注を予定している。内訳は、耐震補強の工事案件が42件を占め、新営案件は9件のみ(残りは改修や解体工)。全件数の70%に当たる42件を上半期に発注する。特に、第2四半期には29件の発注を予定しており、7月から発注・公告作業が本格化する。「田子の浦港吉原1号上屋耐震補強」など、総合評価落札方式による入札は15件を計画している。
営繕工事の総発注予定件数は、09年度当初(67件)と比べて10・4%減。設備工事と同様、県が打ち出している「新築よりも耐震改修」という整備方針通り、発注件数全体の70%を耐震補強関連が占めた。
総合評価落札方式による入札を15件で予定。このうち、大多数の13件を第2四半期に発注する。建築工事や耐震補強工事が中心だが、藤枝警察学校の寄宿舎解体など2件の解体工事で総合評価を実施する。
入札予定時期は第1四半期が13件、第2四半期が29件となり、設備工事の70%が上半期中発注となる。第3四半期には12件、第4四半期には6件の発注を予定している。
指名競争入札は小規模な補修工事や解体工事など3件のみ。残りは制限付き一般競争で発注する。
主な案件の概要を見ると、沼津工業高校(沼津市下香貫八重129ノ1)の校舎で耐震補強工事を計画。1969年建設の実習棟7(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ1231平方b)、70年建設の実習棟8(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造2階建て延べ1208平方b)など5棟を対象に、外付け鉄骨ブレースによる補強や鉄筋コンクリート耐震壁の外部設置などを実施する。
静岡北特別支援学校清水分校(静岡市清水区松井町15ノ1)では、普通教室棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ1340平方b)を対象に改修し、フロアを再配置する。既設の間仕切り壁(内装・雑材・建具)を撤去し、新たに間仕切りや建具を設置し、電気・機械設備を改修する。また、付属棟(軽量鉄骨造2階建て延べ201平方b)を解体する。
建通新聞社 静岡支社