京都府南丹土木事務所は、主要地方道亀岡園部線(保津南工区)について、22年度は用地取得を促進する一方、新保津橋の南伸工事を進める。22年度は1億5000万円の事業費を充てている。
新保津橋を南伸し、JR嵯峨野線の保津踏切の東側を高架橋でまたぐ立体交差となる。事業延長は430m、幅員は11m。施工地は亀岡市古世町〜保津町。17年度に事業着手し、総事業費43億円のうち、21年度までに約12億円を投入。高架橋工事等を進めている。22年度は用地取得(補償)を促進する一方、高架橋工事を進めていく。事業期間は24年度までの予定。
亀岡園部線では、北伸事業も進める。亀岡市保津町から千歳町(さくら公園)までの保津千歳工区として進めており、22年度は用地補償に5400万円の事業費を盛り込んだ。
事業延長は1900m、幅員10・75m。道路幅が狭いため、バイパスを整備するもの。事業期間は13年度から23年度までの見通し。総事業費は約10億円を見込んでおり、21年度までに約6億5000万円を投入した。22年度は用地取得(補償)を一層促進する。
南条交差点改良、歩道に9300万円
湯ノ花拡幅には5000万円 国道372号の湯ノ花拡幅(亀岡市稗田野町〜本梅町)では、用地取得と築造工事を進める考え。
湯ノ花温泉街付近の現道が幅員狭小で線形不良なため、7年度から改良事業に取り組んでいる。事業延長は1100m、幅員は11・5m。総事業費約20億円のうち、21年度までの投資額は13億円。22年度には5000万円を投じ、用地補償と築造工事を進める。
国道423号では、亀岡市曽我部町南条交差点で交差点改良と歩道整備を進める。
21年度に事業化しており、用地補償を進めていた。曽我部小学校前の南条交差点付近を対象に、約5億円を投入し、歩道整備等を実施するもの。事業延長は490m、幅員は6・5m(11・5m)。
21年度は用地補償に8000万円を充てていた。22年度は9300万円を予算化し、用地取得(補償)を進め、歩道築造工事に着手する。
並河亀岡停車場線
補償調査など継続 都市計画道路並河亀岡停車場線では、補償調査などを継続する。22年度は8000万円を予算化した。
亀岡市大井町〜河原町間の650mについて、歩道整備などで幅員16mに拡幅改良するもので、20年度から事業着手した。総事業費は約14億円で21年度までに測量調査や設計などに6100万円を投じた。
並河亀岡停車場線と交差する宇津根新国道線が、今年3月に国道9号と接続したことで、さらに交通量が増加するとみられ、早期の整備が望まれる。22年度も補償調査、用地補償を継続実施する。
河川改修では、桂川(亀岡)広域河川改修事業について、掘削工、護岸工などを継続実施する。
亀岡市の保津峡入口付近から南丹市八木町境までの9400mを計画区間として、河川改修を進めているもの。保津峡入口付近から保津橋までの区間、保津地区L2300mは21年度事業で概成した。今後、段階的に河道改修を進めていく。22年度は4億1000万円の予算を投入、掘削工、築堤工、護岸工を進める。
中谷川通常砂防事業
砂防ダム2基目に着手 亀岡市千歳町の中谷川通常砂防事業には、22年度予算で8000万円を盛り込み、砂防ダム1基を整備する。
全体計画によると、事業期間は19年度から24年度までで、総事業費は2億2000万円。下流の人家25戸、千歳町公民館、亀岡園部線などを土石流災害から守るのが目的。21年度までに1億円を投じ、詳細設計や用地買収を進め、砂防ダム1基の工事に着手した。22年度は2基目となる砂防ダムの本体工に着手する予定。