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日刊建設タイムズ社
2010/05/14

【千葉】リスクアセスや安全教育対策の実施と強化を/建災防京葉分会が通常総会で確認

  建災防千葉県支部京葉分会(石神信夫分会長)の2010年度通常総会が12日、船橋市のフローラ西船で開かれ、09年度事業報告及び収支決算報告のほか、10年度事業計画及び収支予算を全会一致で可決。また、任期満了に伴う役員改選では、石神分会長を再選した。
 議案審議に先立ちあいさつした石神分会長は、本年の船橋労働基準監督署管内における建設業の死亡災害がこれまでに2件発生し、「労働災害防止対策の取り組み強化」について、同監督署から緊急要請があったことを報告したうえで、会員に対して「より一層のリスクアセスメントをはじめ、安全教育や安全対策の実施と強化を願いたい」と要請。
 一方、分会活動については、「各種安全衛生活動や教育活動において、会員各位の職場の安全のため、さらなる努力をする所存。より一層の理解と協力を賜りたい」と述べ、あいさつを結んだ。
 また、議案審議終了後に来賓としてあいさつした山田茂・船橋労働基準監督署長5.14は、まず、管内における建設業の死亡災害発生状況について、「昨年は年間を通して2件だったが、今年は3月までに2件発生し、今後の成り行きが心配される」としたうえで、「今後は是非とも、このままゼロを続けていきたい」と弁。
 また、「労働条件の管理」について言及した氏は、「一番大事なことは、最初に雇った時の約束をきちんと書面で行うという『雇入通知書』を交付するとともに、労働時間の管理などを含めた就業規則の整備にある」と指摘。
 さらに、大半が人間の心理的な要因にかかるものとされる「ヒューマン・エラー」については、「人間は元々心理学的には欠陥だらけの動物であり、見間違い、聞き間違い、言い間違い、思い違い、覚え違い、やり違いなど、エラーをするのが『人間らしい』とも言える」としたうえで、「しかし『エラーするのは仕方ない』と諦めるのではなく、これらの人間の行動特性をハードとソフトの両面で出来るだけ抑え、事故や災害を防ぐことが安全衛生管理の基本である」との見解を示し、祝辞に代えた。

提供:日刊建設タイムズ