建通新聞社四国
2010/05/11
【愛媛】募集要項を公表 愛南町の浄化槽整備PFI
愛南町は、PFI手法により行う町営浄化槽整備推進事業の民間事業者募集要項を公表した。単独企業や企業グループを対象に公募し、プロポーザル方式により選定する。提案書などの提出は6月28〜30日に受け付け、7月下旬に審査結果を公表する予定。10月の事業開始を目指す。
この事業は、農業・漁業集落排水施設区域を除く町内全域が対象。一般住宅の浄化槽を現行の「個人設置型」から「市町村設置型」へと切り替え、設置や維持管理、使用料の徴収などは民間事業者に託す。民間の技術力やノウハウなどを活用することにより、財政負担の軽減や効率化を図るのが狙い。町によると、浄化槽事業をPFI手法で行うのは四国では徳島県山城町(現三好市)に続いて2例目、県内では初めてという。
事業期間は契約締結から2023年3月31日まで、うち設置期間は20年3月31日まで。この間の設置目標は2200基と設定、維持管理・使用料徴収対象はこれに寄付を受ける既設のものなどを合わせ、22年度で2600基と想定している。
町はPFIのうちのBTO方式を採用。事業者は、浄化槽を設置した後に所有権を町に移転した上で、維持管理などを行う。また、事業者が提供するサービスを町が購入する「サービス購入型」になり、事業者には設置や維持管理、使用料徴収の各業務に対する対価が、町から支払われる。
応募者の資格要件としては、町の入札参加資格業者名簿(測量・建設コンサルタント、建設工事、物品など)に登録されていることなどを設定。さらに構成員のいずれかが▽浄化槽の工事業者登録を受けているか工事業開始届け出を行っている▽浄化槽保守点検業者登録を受けている─ことも求めている。
募集要項などは町のホームページにも掲載している。質問は所定の書類に記入し、FAX、郵送、持参により5月14日までに提出する。回答は5月26日にホームページで公表される。