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建通新聞社(静岡)
2010/05/07

【静岡】合計140件のうち 2割で逆転。浜松市の09年度総合評価 

 浜松市が2009年度に実施した総合評価落札方式の工事入札のうち約2割が、応札金額の順位を施工計画書や工事成績などの技術力で覆して落札する「逆転落札」であったことが本紙の調べで分った。
 同市は09年度、合計140件の工事を総合評価落札方式で発注した。このうち、標準型で発注した工事では3件中1件、簡易型では32件中5件がそれぞれ、応札額の順位を技術力の順位で覆す逆転落札となった。また、発注件数の最も多い特別簡易型では105件中24件が逆転落札だった。この結果、140件のうち30件が逆転落札となり、全体に占める割合は21・4%となった。
 10年度は、総合評価落札方式ガイドラインの一部を改正。これまでの標準型で求めていた施工計画の配点を「7点」から「5点×課題数」に見直したほか、最大15点を付与できるよう運用を弾力化した。また、技術力についても特別簡易型、簡易型、標準型の各タイプで工事成績の配点を細分化。評価の適正性を確保するよう改めた。
 さらに、企業の信頼性・社会性を評価する項目として、特別簡易型と簡易型に「水道夜間・休日緊急修繕待機当番協力」を新設した。
 こうした方針を基本に10年度は、一般競争入札の2割に当たる69件を総合評価落札方式で発注する考え。内訳は簡易型が36件、残りは簡易な施工計画の提出を求めない特別簡易型で発注する。

建通新聞社 静岡支社