建通新聞社四国
2010/04/30
【愛媛】換地設計案作成へ 松山駅周辺区画整理
松山市が進めているJR松山駅周辺土地区画整理事業で、2010年度政府予算の社会資本整備総合交付金や補助金として5億2400万円の配分が市に内示された。市はこれを含め、10年度事業費として約16億円をかけ、公共用地の先行買収を継続するとともに、換地設計案の作成にも着手する方針でいる。着工時期としては12年度を目指している。
配分額の内訳は、交付金が2億0900万円(10年度事業費3億8000万円の55%)、補助金が3億1500万円(同6億3000万円の50%)。
換地設計は建物移転先の位置や範囲などを定めるもので、案の作成は事業区域の全域を対象に実施。完了後には土地区画審議会に諮る。仮換地指定は11年度に行う予定。
この事業では、駅を中心とした約16・7fの範囲で、区画整理をはじめ都市計画道路や東西の駅前広場の整備などを行う。建物は271棟、権利者は167人。20年度の事業完了を予定している。
概算事業費は289億円。内訳は建物移転費が174億6885万円、道路や公園、水路の築造費が34億3818万円、電気、ガス、上・下水道の移設費が10億4855万円、減価補償費が42億4393万円などとなっている。
都市計画道路のうち車道は、松山駅を囲むように、北側で線路を横切る駅北東西線、西側で線路と並行して走る駅西南北線、南側で線路を横切る三番町線を整備。駅前広場は東口と西口に計画しており、双方を結ぶ自転車・歩行者専用の駅広東西連絡線も設ける。
工事は4期に分けて順次、進める計画。施工予定時期は、第1期(県事業の影響が少ない駅西側住宅地など)を12〜15年度、第2期(県事業の影響を受ける車両基地・操車場など)を14〜17年度、第3期(現鉄道敷地で高架に切り替えるまで造成できない現駅舎南側と北側の地域)を17〜19年度、第4期(現駅舎、駅前広場)を18〜20年度と設定している。