建通新聞社四国
2010/04/30
【香川】改良工など第1四半期中 377号払川工区
香川県道路課は、国道377号道路改築払川工区内(東かがわ市)の改良工2件と山田トンネル工を第1四半期中の発注を目指しているが、トンネル工は若干遅れる場合もある。改良工は、建設中の払川橋の取合道で橋梁と山田トンネル間の個所。残る1件は整備中の山切り工の残工事。
2010年度の事業費は2億7000万円のほか、トンネル工への債務負担行為として4億円を確保している。
山田トンネル工は積算作業が進められており、規模が5億円を越える場合、工事請負契約案件が県議会の承認が必要となるため、発注準備に時間がかかる上、入札や契約手続きの期間など着工時期は秋以降となるもよう。トンネルの概要は延長172b、車道幅員6b、全幅員9b、ナトム工法。整備期間は2010年度と11年度の2カ年。トンネル本体の設計は日本工営(高松市)、照明設備設計はエイト日本技術開発が担当した。
払川工区は1996年度に事業着手した総延長3010b、車道幅員6b、全幅員8b。全体事業費は約41億6800万円。区間は山間部の道路で、幅員が狭小で線形も悪いため大窪寺周辺をバイパスで整備するほか現道拡幅を行っている。
県は、同工区の12年度完成を目指しており、09年度末の進捗状況は工事が79%、用地取得が94%。現在1640bが部分供用しており、残りは1370b。10年度以降の残事業費は8億4400万円。内訳は工事費7億9200万円、用地費800万円となっている。
10年度整備個所のほか未整備区間は、起点側の旧白鳥町五名の地蔵堂付近の現道拡幅、約150bが残っており、同区間の整備工法をトンネル工にするか、山切りによる改良工とするかを検討しており、10年度中に結論を出す方針。