福島建設工業新聞社
2010/04/27
【福島】福島県建設業協会が国道の安全通行に協力、ロードレポーター協定締結へ
県建設業協会(三瓶英才会長)は27日に開いた理事会で、県内直轄国道事務所と「ロードレポーター(ボランティア・サポート・プログラム)」の協定を結ぶことを決めた。公共事業予算の縮減等で国道のパトロールが概ね1日に1回から2日に1回に半減されることになり、落下物や道路の穴ぼこ・陥没などの発見が遅れる可能性がある。このため、県内の道路状況を知り尽くした協会員が国道で異常を発見した場合に道路管理者に連絡し、道路の安全な通行を確保するもの。協定締結式は28日午前10時から、福島市の県建設センターで行う。
公共事業の見直しで直轄国道の維持管理予算が大きく減少したことを受け、国土交通省の各出先事務所ではより一層のコスト縮減・効率化を図るための取り組みを進めている。県内でも、福島河川国道事務所が4月からトンネル照明灯・道路照明灯の減灯を試行。国道13号の7トンネルと、国道4号・13号の連続照明区間8カ所で減灯を実施し、年間約570万円(見込み)のコスト縮減と、年間約138トンのCO2削減を予定している。
今回の「ロードレポーター」協定は、県内直轄国道である国道4号、6号、13号、49号の総延長約496キロが対象。登録した会員が道路を走行中に㈰路面の異常(穴ぼこ、隆起、クラック等)㈪道路施設の異常(ガードレール・道路標識等の損傷、法面や橋梁等の異常など)㈫倒木、落下物(動物の死骸を含む)—などを発見した場合、福島河川国道、郡山・磐城国道各事務所の担当出張所か道路緊急ダイヤル(♯9910)、道の相談室などに異常の内容を速やかに通報する。
協定締結式では、三瓶会長と県内直轄国道事務所長らが出席し協定書への調印を行う。