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建通新聞社四国
2010/04/16

【徳島】松田平田で実施設計 本部・東消防署

 阿波市と吉野川市の2市で構成する徳島中央広域連合(吉野川市鴨島町鴨島115ノ1)は、本部・東消防署庁舎建設事業に関する実施設計を松田平田設計で進めている。期間は10月31日まで。組合では、2011年1月ごろの着工を予定しており今後、入札方式などについて両市で組織する幹事会で協議をする。施設完成は12年3月を予定している。
 新施設の規模は、庁舎棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2348平方b。消防署施設としては県下初となる免震構造を採用。内部は、1階に車庫、仮眠などの生活スペース、2階に東消防署事務所、所長室、大会議室、3階に消防本部事務室、通信指令室など。現在まで各消防署が119番を受付けていたものを、通信指令室で一括して処理、携帯電話の位置情報も確認可能となる。屋上には、訓練用にロープブリッジ(20b)を設置する。車庫棟が鉄骨造平屋365平方b。訓練棟が鉄筋コンクリート造5階建て延べ125平方b。内部は、1階に防災訓練などに使用出来る煙体験室を設け、住民の防災意識高揚を図る。2階にデジタル化に対応するため通信機を導入。3、4、5階では、引揚、立坑、進入など各訓練が出来るように整備。屋上には電波塔を設置する。建設については、建設残土を進入路整備などに出来るだけ使用していくため、本体工、敷地造成工を一括で発注する可能性もある。
 改築するのは、吉野川市鴨島町上下島にある消防本部兼東消防署。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約690平方b。1971年に建設され、老朽化、狭あい化が進んでいることから改築し緊急車両の大型化などに対応することにした。09年度は、用地交渉および基本設計を指名型プロポーザル方式で審査した結果、松田平田設計に特定し進めた。建設地は吉野川市鴨島町鴨島の吉野川市役所北東で敷地面積は約5500平方b、3月末までに用地交渉を終えている。