トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2010/04/14

【京都】22年度の府民公募型安心・安全整備事業 7月末まで提案を募集 用買必要事業も対象に

 京都府では、22年度の府民公募型安心・安全整備事業について、今月1日から事業箇所の提案を受け付けている。
 募集期間は7月30日までの4ヵ月間で、今年度では新たに対象外だった用地買収を伴う事業についても、小規模なものに限って事業化する計画で、応募された提案箇所についての採否を検討する第1回審査委員会を5月の連休明けにも開催し、順次、工事発注していく。
 提案を受け付けている府民公募型安心・安全整備事業は、府民から公募した道路や河川、建物、交通安全施設など府管理施設の改善案を、有識者らで構成する審査委員会で検討し、事業箇所を決定する府民参加型の新しい公共事業手法。小規模な事業に限定されるものの、地域に密着した身近な安心・安全の向上が可能となる全国でも初めての取り組みだ。
 21年度から事業が開始されており、初年度では合計2334件の提案が受け付けられた。提案の内訳は京都市内が320件、山城管内が518件、南丹管内が382件、中丹管内が498件、丹後管内が616件。また事業種類別では、建設関係が1690件(道路関係1018件、河川関係567件)、信号機や横断歩道など警察関係が582件、自然公園や府立学校などその他が62件の割合。また、主な応募者では、自治会等1357件、個人・企業512件、NPO・団体353件、学校関係(PTA)84件となっている。
 これらの提案を、府内5地域で設置した検討委員会で数回に分けて審査、最終的には837件の箇所を決定し着工している。
 事業費については21年度は60億円を投入。今年度は、当初予算で確保した20億円に加え、6月補正予算で追加を予定しているが、今のところ未確定。「提案状況によって変動する(監理課)」が、21年度の実績程度になると予想されている。
 公募要領は次の通り。
▼公募内容=府民公募型安心・安全整備事業にかかる提案
▽募集期間=4月1日から7月30日(8時30分〜17時)
▽提案方法=提案書に記入の上、持参、郵送、FAX、ホームページ(提案フォーム)で応募
※提案書は、各受付窓口に設置。また京都府ホームページからダウンロード
▽提出先=府民総合案内・相談センター(府庁内)、各土木事務所、各広域振興局総務室、各地方総務室、各警察署
※持参、郵送、FAXともに
▽対象施設=@道路(京都府が管理する国道及び府道)A河川(京都府が管理する一級河川及び二級河川)B府立学校C交通関係(信号機、横断歩道など)Dその他(府が管理する建物・施設=府立病院、公園、植物園など)
▽対象工事=身近な安心・安全につながる小規模改修や改善工事