トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2010/04/13

【徳島】撫養港海岸保全に6・4億 国交省小松島港湾空港

 国土交通省小松島港湾空港整備事務所は、2010年度当初予算に撫養港海岸桑島瀬戸地区の海岸保全施設整備事業に6億4000万円、徳島小松島港沖洲(外)地区の複合一貫輸送ターミナル整備事業に5億2000万円を計上。撫養港海岸桑島瀬戸地区では、地盤改良、既設上部工の嵩上げ、基礎捨石工などを予定している。徳島小松島港沖洲(外)地区では、現地で本体工の一部着手を目指している。工事によっては、第1四半期にも発注する。
〈撫養港海岸桑島瀬戸地区海岸保全施設整備事業〉
 1工区で黒崎水門の地盤改良、捨石工、2工区で海上・陸上からの地盤改良、既設上部工の嵩上げ、基礎捨石工、4工区で海上からの地盤改良を行う予定。また、事業区域内で水質調査なども外注する。
 同事業は、南海地震の発生を視野に、鳴門市の桑島・瀬戸地区(事業対象延長2590b)で老朽化・劣化が進んでいる堤防の沈下・倒壊を防ぐ事業。防護人口約1万2600人、防護面積330f。4つの工区に分割しており、1工区が320b(背後地は主に黒崎地区の民家)、2工区が940b(背後地は鳴門塩業本社・本社工場)、3工区が490b(鳴門競艇場部分)、4工区が840b(背後地は鳴門競艇場駐車場、大塚倉庫、公園)。各個所の特性に合わせて、地上部からの地盤改良や海上部からの施工を組み合わせている。06年度に国直轄事業に新規採択され、08年3月から現地での対策工事に着工。09年度は、2工区を中心に地盤改良、既設上部工嵩上げなどを実施した。総事業費は約135億円を見込んでいる。
〈徳島小松島港沖洲(外)地区複合一貫輸送ターミナル整備事業〉
 現地での本体工の一部に着手するとともに、水質調査、磁気探査など各業務の外注を予定している。
 同事業は、船舶の大型化に伴う海上輸送機能の強化や大規模地震発生時の緊急輸送に対応するため、徳島市東沖洲2丁目にある沖洲(外)地区のマリンピア沖洲東南端に水深マイナス8・5bの耐震強化岸壁を延長270b(東西230b+南北40b)区間で整備する計画。あわせて水深マイナス8・5bの泊地・航路、防波堤、埠頭用地などの整備も見込んでおり、将来は1万5000総d級の船舶への対応を目指している。
 09年度から国直轄事業に新規採択され、計画事業期間は14年度までの6年間。09年度は、対象区域の土質調査を進めるとともに、基本断面の設計に着手。その他に、予備設計をニュージェック(大阪市)、地質調査を川崎地質(東京都)、エイト日本技術開発(岡山市)、基礎地盤コンサルタンツ(東京都)、東京ソイルリサーチ(東京都)の4社が担当した。総事業費は約127億円を見込んでいる。
 徳島飛行場では、場周道路新設等を計画している。
 新ターミナル完成により旧ターミナル・エプロン部分が県有地、滑走路・誘導路部分が国有地であるため、境界に場周柵(延長約500b)を設置し、舗装工(220平方b)を実施する。建設地は松茂町。