建通新聞社四国
2010/04/13
【高知】特性に応じ4分類 県の総合評価実施要領
高知県は、1日付けで土木部における総合評価方式実施要領および取扱要領の一部改正を土木部長名で通知した。総合評価方式実施要領では、実施にあたって、当該工事の規模、工事内容、技術的な工夫の余地などに応じて、従来の特別簡易型を企業評価型、簡易型を施工計画型、標準型を技術提案型、高度技術提案型(変更なし)のいずれかとする。さらに1〜2億円の工事では、工事内容に応じて、施工計画型だけでなく企業評価型も選択できるようにする。落札者の決定は、入札価格が予定価格の制限の範囲内で、評価値の最も高い者、また、評価値の最も高いものが2者以上あるときは、くじにより決定する。
それぞれの型式の評価内容は次の通り。
▽企業評価型─技術的な工夫の余地が小さい工事で、施行の確実性を確保するために、企業や配置予定技術者の同種・類似工事の経験、工事成績などに基づく技術力などと価格を総合的に判断する
▽施工計画型─技術的な工夫の余地が小さい工事で、施行の確実性を確保するために、企業や配置予定技術者の同種・類似工事の経験、工事成績などに基づく技術力などに加えて簡易な施工計画を求め、価格と総合的に評価する
▽技術提案型─技術的な工夫の余地が大きい工事において、発注者の求める工事内容を実現するために、周辺環境や交通への影響、安全対策、工期の縮減などの観点から技術提案を求め、価格と総合的に評価する
▽高度技術提案型─技術的な工夫の余地が大きい工事において、構造物の品質の向上をはかるために、強度、耐久性、維持管理の容易さ、環境の改善、景観との調和、ライフサイクルコストなどの観点から高度な技術提案を求め、価格と総合的に評価する
技術的能力の審査は、企業評価型=加算点20点=が@企業の評価(同5点)A配置予定技術者の評価(同5点)B施工体制の評価(同10点)、施工計画型=加算点40点=が@企業の評価(同6点)A配置予定技術者の評価(同6点)B簡易な施工計画の評価(同8点)C施工体制の評価(同20点)を標準とする。