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建通新聞社(岡山)
2010/04/02

【岡山】旭川総合内水対策計画まとまる

 国土交通省岡山河川事務所は、旭川総合内水対策計画をまとめた。排水機場の増設、倉安川の河川改修、貯留施設の整備などのハード対策をはじめ、岡山市や地元住民と連携したソフト対策を充実させるなど、段階的で重層的な計画を策定し、旭川下流域の倉安川沿川とその周辺地域の防災・減災を図るもの。短期的には、倉安川の内水湛水域における内水被害の軽減(床上浸水)を目標とし、中長期的には、周辺の下水道整備とソフト対策などを充実させる。
 排水機場の増設では、平井排水機場は、ポンプを4㎥/sの増設により8㎥/sとし、倉安川排水機場のポンプを2.5㎥/sの増設により5㎥/sとする。詳細設計は東京建設コンサルタントが担当した。早ければ2010年度からポンプ場の増設などの整備に着手していく。内水排除計画検討は建設技術研究所が担当した。
 同事業は、1976年9月の洪水により1160戸にも及ぶ大きな浸水被害が発生し、近年においてもたびたび浸水被害が発生しているため、岡山河川事務所と岡山市などが協力して、排水機場、河川改修、調整池、その他関連する雨水排水対策施設の整備等のハード対策及び流域における流出抑制策、低地における土地利用規制策等のソフト対策を重層的に実施し、総合的な治水対策を推進する。概算事業費は約13億円を見込む。