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北海道建設新聞社
2010/03/31

【北海道】伊達太陽光発電所に6月着工−北電の10年度設備投資計画

 北電は3月26日、2010年度の設備投資計画を発表した。泊発電所3号機の建設完了で、前年実績見込み比10%減の1121億円となったが、火力、水力がともに伸びたほか、送電などの流通設備も上回った。伊達発電所内に計画している1000`hの太陽光発電は、当初計画から1年前倒しし、6月に着工する。
 泊3号機の供用で、全体の投資額は124億円下回ったが、純揚水の京極発電所(20万`h、3基)の継続工事や、新たに着工準備に入る中小水力発電の朱鞠内(880`h、運転開始13年3月)、奥尻8号(750`h、同10年11月)を加えた水力は53.1%増の245億円を積み上げた。火力も施設の経年対策工事などで2・8倍の153億円。原子力は80%減の103億円にとどまった。
 新エネルギー部門では、伊達ソーラー発電所を前倒しで着工し、11年度中の運転開始を目指す。20年度までに、さらに4000`h程度の導入を計画している。
 流通設備は、送電施設が14.3%増の152億円を充て、新規として京極幹線(後志幹線No.115―京極発電所間2`)を盛り込み、7月に着工。このほか、変電施設が6%増の71億円、配電施設が9.8%増の179億円を計上した。
 風力発電については、これまでも電力系統に与える影響を段階的に受け入れ枠を拡大。今後さらなる拡大に向け、東京電力と共同実験を取り組むなど、14年度をめどに10―20万`h程度を導入する予定。
 11年度の投資計画も公表。水力220億円、火力108億円、原子力138億円、新エネルギー27億円、流通施設は送電124億円、変電79億円、配電173億円とした。