京都市左京区静市野中町〜同区鞍馬本町までを繋ぐ二ノ瀬バイパスの整備を進める京都市建設局は、23年度夏頃のトンネル本体工事の着手に向けて、現在、用地買収及び現道拡幅工事を進めている。事業の工期が26年度末を想定し、本体工事の工期が約3年と見込んでいることから、23年度早期に発注されることが予想される。 二ノ瀬バイパス整備の概要は、京都市左京区静市野中町〜同区鞍馬本町までの約2・1qが対象。南側取付部400m、約800mのトンネルと府道京都広河原美山線の現道拡幅部分約900mで構成されている。 現在、初弾工事となる現道拡幅工事の「(主)京都広河原美山線(二ノ瀬バイパス)道路改良(その1)(その2)工事」については、公成建設梶i京都市下京区)が1億0940万円で落札。22年8月31日までを工期としている。施工地は鞍馬小学校前の約80mで、環境に配慮したメタルロード工法によって進められている。 用地買収については、進捗率が21年11月現在で約3割(30筆中9筆が終了)。22年度中にも完了させたい考え。水文調査については、トンネル完成後まで継続して調査を進めていく。 今後の工事に関しては、トンネル取付部の工事については、22〜23年の着手を見込んでいる。トンネル本体については、南側進入路が完成する23年夏頃を目処に着手する見込み。南側から施工し、工期はおよそ3年を目処とし、26年夏頃の完成を見込んでいる。南側の一部現道拡幅については、トンネルが完成するまでに工事完了する計画。またL900mの坑口北側現道拡幅については26年度末まで順次工事着手していく予定だ。
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