建通新聞社四国
2010/03/16
【徳島】11年度着工へ実施設計・解体 県立盲・聾学校
徳島県は2010年度、県立盲学校と聾学校(ろうがっこう)の改築に伴い実施設計と一部校舎の解体を計画している。10年度当初予算案には、盲学校・聾学校整備事業費として1億3597万円を計上。11年度の着工に向けて、準備を進めることになりそうだ。
両校の改築は、聾学校を現・盲学校(徳島市南二軒屋2丁目)の敷地に移転し、両校を併設する計画。それぞれの障害に合わせ独立した学校を整備するものの、一部の特別教室などは共用し、効率的な整備を目指している。盲・聾各学校をあわせた全体の施設規模は約1万平方b。基本・実施設計は、11年3月10日までの履行期間で阿波設計事務所四国支店(徳島市)が一括して担当しており、10年度から実施設計に移る見通し。
先行する解体工事は、進入路を確保するためのもの。盲学校側には、建設地として充分な敷地があるものの、工事車両等の通路やより安全な施工環境を確保するため、一部施設の解体を見込んでいる。解体設計は、西田設計(徳島市)が担当し、09年度末までに完了する予定。
両校の既存施設は、盲学校が総延べ床面積約4700平方b。このうち管理教室棟が鉄筋コンクリート造2階建て延べ1182平方b、普通教室棟が同造2階建て延べ341平方b、特別教室棟(3棟)があわせて同造延べ1480平方b、理学療法科教室棟が同造2階建て延べ637平方b、普通および特別教室棟が同造2階建て延べ992平方b。このほか、屋内運動場(同造平屋592平方b)と寄宿舎(同造2階建て延べ1164平方b、同造3階建て延べ777平方b)も併設。所在地は徳島市南二軒屋2丁目。
聾学校は教室棟の総延べ床面積約4500平方b。内訳は普通教室棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2150平方bと同造3階建て延べ1078平方b、特別教室棟が同造4階建て延べ1316平方bと同造3階建て延べ961平方bとなっている。屋内運動場は鉄骨造平屋641平方b。寄宿舎は鉄筋コンクリート造2階建て延べ441平方bと鉄骨造平屋149平方b。所在地は徳島市中徳島町2丁目。