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建設経済新聞社
2010/03/15

【京都】黄檗公園再整備野球場、園路など 22年度前半にも実施設計 体育館耐震化も並行して検討

黄檗公園配置図
 東宇治地域の防災拠点づくりとして黄檗公園の再整備計画を進めている宇治市では、新年度に体育館やプール施設を除いた再整備の実施設計に着手する。野球場やテニスコート園路広場など各施設の構造を強化するとともに防災機能を付加していくもので、22年度当初予算案には黄檗公園再整備事業費として3000万円を計上、23年度以降の着工を目指す。また、防災拠点施設と位置づけられる体育館についても、近く耐震診断の結果がまとまることから、耐震化など防災整備の方向性を決めていく考えだ。
 地域のスポーツ・レクリエーション振興の場として親しまれている黄檗公園(宇治市五ヶ庄三番割)は、体育館を中心に野球場、市民プール、テニスコート、弓道場、ふれあい公園の各施設と園路広場、駐車場などから成り、東部は黄檗山手線、西部は黄檗山万福寺に接する約6・3fの都市計画公園。地震など大規模災害時の避難場所として宇治市地域防災計画の東宇治地域防災拠点となっている。
 しかし、各施設の老朽化が進むなど防災機能については課題も多く、19年度には各施設の防災構造の強化や災害時における避難及び救済拠点としての機能を付加する再整備基本構想・計画(都市再生機構に委託)を作成、今年度は防災拠点施設となる体育館の耐震診断(同)に着手しており、近く結果がまとまることになっている。
 いまのところ、詳細内容は明らかにされていないが、改修整備を済ませている市民プールや借地利用している弓道場を除く施設が再整備の対象。拠点施設となる体育館の高耐震機能化を始め、野球場の耐震整備、園路広場、駐車場の再配置、水道や下排水など設備整備などが考えられており、これに伴う実施設計を22年度前半にも発注する予定。
 ただ体育館については、今回の設計には含まれておらず、並行して耐震対策など整備内容の検討を進めていく。
 また着工時期については、23年度から25年度の3ヵ年を想定しているが現状では未確定としている。