長岡京市は、市役所前のアゼリア通りと天神通りを一方通行化する交通社会実験を11月頃に実施する。その後、実験結果を分析・検証した上で、年明け以降に整備計画を策定する。
長岡天神駅周辺における長期的な基盤整備のあり方を検討してきた長岡天神駅周辺整備検討委員会は、長岡天神駅周辺のまちづくり構想の中で、阪急京都線の高架化(連続立体交差)を推進することを前提に、長岡天神駅を駅前広場を備えたまちの交通結節点に位置づけることや、天神通り(都市計画街路長岡京駅前線)を“シンボルロード”、アゼリア通り(府道伏見柳谷高槻線)を“ひと中心のみち”として整備を進めることなどをまちづくりの方針に定めた。同構想では、阪急京都線の高架化が実現するまでの間、周辺のバリアフリー環境を具体化させるため、21年度中を目標にアゼリア通りで一方通行の社会実験を実施することを盛り込んでいたが、22年度に延期となっていた。なお長岡天神駅周辺整備検討委員会支援業務は日建設計大阪オフィス(大阪市中央区)が担当。阪急連続立体交差事業基礎調査はアーバン・エース(大阪市北区)が担当した。
市は11月頃に一方通行化の交通社会実験を実施する。実験を踏まえ、12月以降に結果を分析・検証した上で、整備計画案として〈現況のまま歩道整備〉〈交通規制による歩道整備〉〈その他手法〉などを検討、年明け以降に整備計画を策定する。並行して道路管理者等との協議なども進めていく。長期的な基盤整備となる長岡天神駅周辺整備(開田土地区画整理事業の見直し等)や、連続立体交差化事業の整備に関わる調査も行う予定。