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建設経済新聞社
2010/03/08

【京都】(仮称)京都水族館計画 今夏の着工を予定 設計は東洋−大成JVで

梅小路公園内の水族館建設予定地
 オリックス不動産梶i代表取締役社長山谷佳之氏、東京都港区浜松町2−4−1世界貿易センタービル35階)は、京都市下京区に計画する「(仮称)京都水族館計画」について、このほど京都市中高層建築物等の建築に係る届出を行なった。届出によると、着工は6月初旬頃を予定しているものの、同社は「遅くとも夏頃には着工していきたい」としている。設計は東洋設計事務所(京都市中京区・075−221−7078)と大成建設一級建築士事務所(東京都新宿区・03−5381−5004)のJVで担当し、施工者はこれまでのところ未定。
 計画では、梅小路公園(下京区観喜寺町35−1他)の敷地約9万8348・44uを対象に、RC一部S造3階建、延1万1050・00u(建築面積約6060・00u)の水族館棟1棟、屋外展示の観覧用として設置される東屋3棟を建設するもの。
 京都水族館はオリックス不動産鰍ェ20年7月に正式に梅小路公園内に建設を提案。市は同年9月には京都水族館整備構想検討会(森本幸裕委員長)を設置し、12月24日に門川大作京都市長に対して、景観などに配慮する条件を付した上で建設は「妥当」とする答申を提出している。
 同社は京都水族館について、人工海水や排水の再利用などでCO2の排出量を従来施設型より10%以上の削減を図るなど環境に配慮したものとするほか、新江ノ島水族館で実施している「お泊りナイトツアー」などの体験学習プログラムを導入する見込みで、地域密着型の水族館像を描いている。
 先月23、24日に開かれた市会代表質問の各会派からの質問に門川大作市長は「府の子ども向け施設の満足度は都道府県44位」との民間調査データを引用し「市に新たな魅力が加わると確信している」と水族館建設に前向きだ。
 完成は24年3月中旬を予定。24年春のオープンを見込んでいる。