建通新聞社四国
2010/03/02
【香川】一般競争入札、新年度はさらに拡大 県土木部が検討
香川県土木部は、2010年度に一般競争入札のさらなる拡大を検討している。拡大案は、現在運用している設計金額3000万円以上の設定を一律下げるものではなく、09年度から試行している3000万円未満の案件割合を増やす方針。割合については検討中。一般競争入札では、総合評価落札方式を合わせて運用しており、同方式も拡大されることとなる。
一般競争入札は、09年度から3000万円以上のすべての工事のほか、B等級業者が対象となる700万円以上3000万円未満の工事、建築工事では1500万円以上3000万円未満の工事を対象に08年度比約1割程度にあたる5〜60件程度を予定し実施している。10年度からの拡大は試行対象案件の割合を増加させる方針。
一般競争入札の拡大は、06年12月に全国知事会が1000万円以上の工事について適用する取り組み指針を定めているが、拘束力はない。
県では、これらの方針を受けて年々、一般競争入札の拡大を進めているが、事務作業の増加・煩雑さなど負の要因もあり、さまざまな試行を行っている。
また、一般競争入札の案件は、09年度からすべて総合評価落札方式が採用されるとともに、最低制限価格ではなく低入札価格調査制度を合わせて運用している。
総合評価落札方式は、5000万円未満は所在地などの地域性と過去の施工実績を評価する簡易な企業評価型、同以上工事は技術提案などを求める施工計画型を運用している。