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建通新聞社(静岡)
2010/03/01

【静岡】県=災害拠点4病院の耐震補強助成、3億1300万円余を計上、「医療施設耐震化臨時特例基金」を活用

  静岡県は、静岡赤十字病院や順天堂静岡病院など災害拠点4病院の建て替え・増築計画に対する助成費として、3億1324万円を投入する。国の医療施設耐震化臨時特例基金を活用するもので、2010年度当初予算案に病院ごとの助成金額を盛り込んだ。建て替えを計画している共立湊病院には、最も多い1億1136万円を助成。10年度末までの着工が交付の条件(完成は11年度以降でも可)となるため、今後、各病院では詳細設計や建築本体の発注に向けた準備を進める。
 今回の助成事業では、大規模地震など災害時への備えとして、災害拠点病院など医療機関の耐震化を計画。適切な医療提供体制を維持するため、医療施設耐震化臨時特例基金を活用して整備を促進する。
 病院ごとの助成金額を見ると、静岡赤十字病院の新別館・新本館整備と、浜松医大付属病院のA・B・C棟耐震補強に同額の4657万円を計上。D・E棟の耐震補強を計画している順天堂静岡病院には1億0873万円を、共立湊病院の移転新築には1億1136万円を盛り込んだ。
 県では、国の第1次補正で「医療施設耐震化臨時特例交付金」として1222億円が計上されことを受けて、未耐震建物(Is値0・6未満)を抱える病院に対して希望を募った。その結果、4病院を交付対象に選定した。
 病床過剰地域での建て替えの場合、整備する病棟の病院数を10%以上削減することが条件。医療施設近代化施設整備事業など既存の補助制度との併用は不可となる。これらの条件に照らし合わせながら、各病院では11年3月までに着工が間に合うよう、設計作業を進めている。

建通新聞社 静岡支社