建通新聞社四国
2010/02/26
【高知】新県立図書館基本構想策定へ 第2回協議会を開催
2009年度第2回県立図書館協議会(議長 加藤勉高知大学教授)が23日、高知県立図書館会議室で開かれ、新県立図書館基本構想策定に向けての県立図書館に求められる機能や在り方、他の図書館との機能連携などについての意見が交わされた。
先にまとめられた高知県の図書館行政のあり方─提言─では、図書館行政の現状と課題、社会情勢の変化に伴ってこれからの図書館に求められる機能、県立図書館、市町村立図書館に求められるそれぞれの機能と相互の連携の在り方、県立図書館に必要な具体的な機能について提言が出されている。
協議会には5人の委員はじめ丸地真人館長など事務局が参加。今回、各委員からは「使用者サービスに視点を当てることは良い。状況は変わっていくので、提言を固定的に捉えず、図書館のフレキシビリティーを持った提案であるべき」、「図書館の理念が先にあって動いて行くことが気になるが、公開された内容などは良かった」、「目指す図書館について利用する人に解りやすい方が良い」などといったコメントがあった。
提言の中での新県立図書館に必要な具体的な機能としては、直近10年間に新たに開館した他の県立図書館の収容能力の平均値から算出して、最低でも150万冊の収容能力が必要とされ、さらに市町村支援のためのスペースの確保、障害者サービスのため、バリアフリー、エレベーターの必要性や高知県立文書・資料館の併設(県立図書館とは別枠・別組織)も必要としている。規模的には1万4400平方bが必要不可欠とされている。
高知県の10年度当初予算案では、県立図書館費として、1億0202万円を要求、新県立図書館の基本構想のための新館検討委員会設置経費などと、図書館活動費などが含まれている。