亀岡市上下水道部は、三宅町の三宅浄水場について、22年度から2ヵ年で耐震補強による耐震化を進める。22年度上水道事業会計予算案には、22・23年度の2ヵ年の継続費として、第1(三宅)浄水場耐震整備工事に4億1977万円(22年度…1億6510万円、23年度…2億5467万円)を設定した。
三宅浄水場は、1日あたり2万m3の施設能力があり、管理本館(RC造、591u)のほか、▽取水施設(第1号取水井−RC造1井、第2号〜6号取水井−FRP製5井)▽導水施設(ダクタイル鋳鉄管φ150o〜600o、L4340m)▽浄水施設(着水井・薬品混和池RC造123m3…1池、浄化池RC造1002m3…4池、次亜塩素注入設備151ml/分…2基)▽送水施設(送水ポンプ55kw・3台+95kw・4台)▽管理施設(集中管理システム一式)−などで構成される。
厚生労働省は水道事業者が抱える水道施設について、優先的に耐震化を図るべき主要施設は25年度をメドに耐震化を完了するよう求めており、三宅浄水場は整備後40年以上が経過した老朽化施設であることから、市上下水道部は21年6月に第1浄水場整備工事設計業務をレック京都営業所(京都市下京区)に委託。耐震性を調査するとともに、浄水場実施設計(基本設計・詳細設計)等を進めていた。
22年度から23年度までの2ヵ年で耐震補強工事を進める。今後、工事概要等について地元説明を行った上で、国の補助内示を受け工事に着手する。
千代川浄水場については、21年度に耐震診断(担当…中日本建設コンサルタント京都事務所)を行っているが、まずは第1浄水場である三宅浄水場の耐震化を優先的に進めていく。