建通新聞社四国
2010/02/19
【香川】9年ぶりに前年度上回る 県の新年度当初予算案
香川県は、2010年度一般会計当初予算案を発表した。予算規模は4312億8600万円、前年度当初比2・9%増となり、01年度以来、9年ぶりに前年度を上回る規模となった。投資的経費は541億1300万円で前年度当初より約34億円減額となったが、これは国直轄事業負担金が減額分と同額減少したため、補助事業や単独事業、災害復旧事業などは前年度と同規模となっている。また国の2次補正に伴う補正予算55億3500万円も計上した。
経済・雇用対策などに重点化を図り編成された中、主な建設関連事業予算は次の通り。
【地域産業の振興】
綾川町への農業試験場移転整備の推進に9億2100万円。
【産業や生活を支える基盤整備】
高松丸亀町商店街G街区の再開発で高松市へ2億9400万円を補助するほか、高松丸亀町商店街振興組合のアーケード架け替えと高松片原町東部商店街振興組合のアーケード改修に2億2500万円。
高松港多目的国際ターミナル整備事業に16億2900万円。高松空港の誘導路改良などの直轄負担金に7800万円。
道路網整備や交通安全施設整備などの道路整備事業に157億4400万円。中心市街地の街路整備に11億4100万円。
【自然災害対策】
津波・高潮対策整備推進アクションプログラムに基づく高潮等対策整備事業に12億1300万円。高松市浜ノ町の直轄高潮対策の負担金に9300万円。市町が危険なため池の防災工事を行う補助に2000万円。局地的集中豪雨などによる急激な増水の危険性を周知するための警報装置整備などに2億円。
耐震対策として県有施設の耐震化事業に7億5900万円のほか、市町が行う耐震補強対策などに1億8000万円を補助。
【渇水対策】
内海ダム、椛川ダム、五名ダム、綾川ダム群連携事業の河川総合開発事業に39億0400万円。水道の第二次拡張事業に3億3100万円。ため池の計画的な整備に19億9800万円。
08年度から着手した農林水産省の香川用水土器川沿岸地区の負担金に1億3000万円。09年度から国営事業として実施している国営造成土地改良施設整備事業の基幹水利施設の補修・改修の負担金として2900万円。
市町の渇水対策施設整備に2300万円を補助するとともに、土地改良区などが行う農業用水確保対策に8000万円を補助。
【医療の確保】
災害拠点病院などの耐震化のための補助に9億6500万円。中央病院整備事業に9億2400万円。改築中の白鳥病院の既存施設解体などに2億4900万円。
【少子化対策】
市町などの保育所緊急整備事業などの補助に5億9900万円。
【教育の推進、教育環境の整備】
県立高校の老朽校舎等改築事業に17億4900万円、校舎などの施設整備に3億1300万円、建物等大規模改修事業に1億3600万円。特別支援学校の施設整備に2億5300万円。
【地球温暖化防止対策】
善通寺第一高校改築に伴い太陽光発電設備を設置するため2600万円。