建通新聞社四国
2010/02/19
【徳島】県の当初予算案に4.9億円計上 国際海上ターミナル移転
徳島県は、2010年度当初予算案に国際海上コンテナターミナル整備事業に伴う事業費4億8925万円を計上した。荷役機械の設置に着手するほか、上半期中をめどにCFS上屋の建築工事、下半期には一部舗装工事を発注するよう計画している。
同事業は、現在マリンピア沖洲(徳島市東沖洲2)にある徳島小松島港のコンテナターミナルを赤石地区に移転する計画。移転先のコンテナヤード予定地は約6f。敷地面積は、現在の4・8fから1・2f拡大し、岸壁の推進もマイナス7・5、5・5bから10bとなる。
これによって、最大1万5千d級のコンテナ船が寄航可能となり、港湾機能の向上に合わせて赤石地区に諸施設を整備。既設のマイナス10b岸壁にCSF上屋(Container Freight Station‥コンテナ専用の上屋)やコンテナクレーン(1基)のほか、荷役機械、トラックスケール、危険物置場、空コン置場、冷凍コンテナ電源、ヤード内舗装、ゲート(チェッキングブリッジ)、照明施設、保税施設などを整備。最新水準の保安施設・監視設備も設ける。
これら施設・設備の配置を含めた基本設計は日本港湾コンサルタント(東京都)が担当。11年春までの整備完成を目指している。
上屋は、鉄骨造平屋建てで、床面積3500平方b程度。内部に約300平方bの事務所を設置する。設計は工藤誠一郎建築地域研究所(徳島市)が担当している。
同ターミナル移転後のマリンピア沖洲側跡地は、国交省小松島港湾空港整備事務所が進めるマイナス8・5b耐震強化岸壁の整備後に、フェリーの待機トラック駐車場として活用する予定。県は、今回、10年度当初予算案に計上した4億8925万円のほか、09年度9月補正予算案で同事業に8億円を計上している。