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建設経済新聞社
2010/02/19

【京都】公立2幼稚園の1園統合化 余部町清水に建設へ 22年度に基本設計着手

統合幼稚園の建設予定地
 亀岡市教育委員会は、かねてから検討してきた公立2幼稚園の1園統合化について、余部町清水に建設することを決め、22年度当初予算案に関連経費1700万円を新規計上した。敷地造成に係る設計費とともに、統合幼稚園の基本設計費を盛り込んでいる。
 統合幼稚園の建設場所は、亀岡市余部町清水30他の約5000u。亀岡市土地開発公社が先行取得しており、現在は民間企業の駐車場として暫定利用されている。公社が先行取得した土地の買戻しが今後必要となる。
 統合幼稚園の開園は25年度を目指しており、22年度の基本設計、敷地造成の設計を経て、23年度に敷地造成、24年度に建築工事とするスケジュールを見込む。
 市は17年11月に、就学前教育の推進方策を検討するため、公立幼稚園のあり方を検討する懇話会を発足。懇話会は公立幼稚園制度の存続・維持、3歳児保育の実施に加え、3幼稚園(当時)を統合し「新幼稚園を併設した幼児教育総合センターの新築」を提言していた。この提言を踏まえ、段階的な取り組みとして、一の宮幼稚園が20年3月末に閉園。20年4月から亀岡幼稚園、第2亀岡幼稚園の2園体制に移行した。提言を踏まえ、統合園は3歳児・4歳児・5歳児の各2クラス、合計6クラスで、定員は160名程度で検討しており、子育て支援機能が設置されるとみられる。提言の核となる新幼稚園建設に向け、今後取り組みが本格化する。
 現行の亀岡幼稚園は、▽管理・保育棟(W造平屋建、323u)▽遊戯棟(S造平屋建、154u)▽保育棟T(W造平屋建、185u)▽保育棟U(S造平屋建、52u)の計4棟で、合計延714u。第2亀岡幼稚園は管理・保育棟(RC造平屋建、532u)の1棟のみ。統合幼稚園の開園後は閉園となるが、跡地利用は現時点では未定。5棟全てが昭和56年以前の旧耐震基準で、特に亀岡幼稚園は保育棟Uの1棟を除き、3棟が昭和41年建築と施設の老朽化が進んでいるが、耐震化は1園への統合で対応する計画だったため、耐震診断は実施していない。