建通新聞社(岡山)
2010/02/19
【岡山】 プロポーザル方式を採用 岡山総合医療センター整備事業
岡山市は、2010年度当初予算案で岡山市と岡山大学が連携して救急医療(岡山ER)と保健・医療・福祉連携機能を持たせる(仮称)岡山総合医療センター整備事業の基本計画策定費1641万円を予算化した。09年度中にまとめる予定の基本構想を踏まえ、部門別、建設計画、事業計画などを策定する。
市は、委託先の選定方法や時期については「これから検討する」としているが、大規模医療施設であることから、プロポーザル方式を採用し、全国ベースで専門のコンサルタントから提案を受け付けることを想定しているもようだ。
このほか、10年度は基本設計に着手する予定。委託費は10年度補正予算で対応する方針。
同センターは、基本計画から最短5年でのオープンを目指しており、11年度は実施設計、12年度から2年半で施設を建設する予定。建設地は、北長瀬表町の操車場跡地(JR北長瀬駅前)で、JR北長瀬駅に隣接、岡山倉敷線とも近接するなど、面積も1万8675uと敷地の制約条件が少なく早期の整備が可能で、救急や災害医療機能の発揮や利用者の利便性なども確保できる。
施設規模は、病院本体の延べ床面積を3万2700u(1床当たり79u)、建築面積を6500u、駐車場を200〜400台程度を見込んでいる。
事業費は約146億円、うち本体工事費98億円、付帯工事費5億円、医療器械・システム・備品など40億円、設計監理費3億円と見積もる。
地元市民などから、今後の在り方について要望の出ている現市民病院については、正式に操車場跡地への建設が決まった段階で、別途、地域住民への医療サービスを担う建物利用について検討を進めていくことになる。