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建通新聞社四国
2010/02/16

【徳島】9年ぶり増額で一般会計4・5千億 県の当初予算案

 徳島県は12日、2010年度の一般会計当初予算案を発表した。総額は前年度当初比2%の増となる4509億3100万円で、01年度以来9年ぶりに一般会計総額が増額となった。このうち投資的経費は同比6・3%減の696億7300万円。同経費は減額したものの、国の予算案が同比18%の減となる中で、公共事業関係全体は4・6%の減にとどめた。県単公共事業が同比85・6%の増となっており、補助・直轄の事業減を下支えする形となっている。
 投資的経費の内訳は、補助事業が前年度当初比2・8%減の389億4396万円、単独事業が同比2・3%減の138億4688万円、直轄事業が同比28・2%減の850億0862万円。ただ、県単事業では、道路・河川・港湾など生活に密着した土木施設、地球温暖化防止に繋がる林業などの小規模施設を整備する県単公共事業に重点的に配分し、前年度当初比85・6%増となる55億0071万円を充てている。
 補助事業でも、これまでの補助事業に代わる社会資本整備総合交付金の配分状況が不透明な中で、道路・河川など県土整備部関係の一般公共事業は前年度当初比4・2%減の235億0355万円を確保。農林水産部分と合わせた一般公共補助事業でも、338億5685万円と同比90・6%の減にとどめた。これにより、直轄事業が17・8%の減となる中で、一般公共事業の総合計は560億1933万円と同比4・6の減にとどめている。
 事業配分では、経済的な疲弊が目立つ中山間地域に配慮して、前年度と同程度のシェアを確保。また、完成が近い事業への重点配分やより短い事業期間の設定によって、事業効果の早期発現を図っている。
 このほか、予算を伴わないゼロ予算事業や県民との協働推進を中心に実施する「とくしま“トクトク”事業」は235事業と前年度から93事業の増加。公共事業関連でも前年度の9事業から28事業に増え、スポンサー付き道路照明灯事業や若手育成事業、長期優良住宅の普及事業などを実施する。